柳川藩主立花邸 御花（所在地：福岡県柳川市）は5日、武家文化としても発展した「能」を、文化財建築と名勝庭園が一体となった旧大名家の能舞台にて鑑賞できる食事付きプランを、2024年3月5日（火）より販売開始したと発表しました。
能公演の開催日は2024年6月13日（木）14日（金）の二夜連続開催となります。
企画背景
江戸時代に徳川幕府は能を武家の式楽（公式の場での音楽）と定めたため、大名の屋敷には能舞台が設けられ、行事の際には能が演じられてきました。
柳川藩主であった立花家も「喜多流」の能を守っていました。殿様屋敷として建てられた御花には、現存する文化財建物の中に能舞台が残っており、令和の時代にも大名家の嗜みをより間近に感じることができる場所です。
かつて、殿様が嗜んでいたような体験を再現し、立花家と能の歴史的背景を感じながら、非日常の感動を提供したいという思いから同プランを企画。
企画内容
大廣間 御前能 18:00～19:20
13日（木）「杜若」／14日（金）「春日龍神」 狩野了一
約100帖の大広間に能舞台を作り、文化財と一体となった迫力のある能を間近に楽しめます。
今回は13日（木）「杜若」／14日（金）「春日龍神」のクライマックス部分（ダイジェスト）を展開。また、能楽師の方々による「能の楽しみ方」の話をはじめ、受け継がれてきた神聖な能舞台に自ら立って面をかけるなどの能に触れる体験も予定されており、能を初めて楽しむ人も素晴らしい体験ができる内容です。※体験は挙手制で数名の人が体験。
6月13日「杜若」見どころ
伊勢物語の「東下り」に詠み込まれた和歌から描かれた物語を、杜若の精が優美な舞で表現。杜若の精は、許されぬ恋をした在原業平と高子の后のふたりでもあり、そして歌舞の菩薩でもあるという、万華鏡のように幾重にも重なり合っていくような不思議な初夏の一夜へ人々を誘います。
6月14日「春日龍神」見どころ
今年の干支でもある「龍神」が登場し、華やかで派手な立ち回りが楽しい演目です。今、自身のいる場所で道を求めることの大切さを教えるようなところもあり、生き方について考えさせられる演目です。壮大なその世界観をシテ1人で表現するという能らしい演目です。
晩餐会
19:30～21:00
御花の料理は数々の貴賓をもてなしてきた伝統を守りながらも 、常に新しさを追求しています。同プランの会席料理は能から着想した、能公演限定の会席料理を特別に用意されます。
概要
大廣間 御前能
3月5日（火）販売開始
▼開催日時
6月13日 14日
18:00～21:00（予定）
▼価格
食事付きプラン
1名 36,300円～
税込・サービス料込
宿泊プラン
1名2食付き 74,710円～
1名1室の場合
税込・サービス料込、宿泊税込
▼定員
各60名
▼演目
13日「杜若」
14日「春日龍神」
喜多流 狩野了一
▼問い合わせ
電話：0944-73-2189
10:00-16:00
その他、催しの詳細、最新情報は以下の特設ページから確認できます。
この情報は3月5日（火）時点での内容です。また、記事の内容は予告なく変更される場合があります。