福岡市地下鉄では、昨年11月に運行開始した地下鉄空港線・箱崎線新型車両4000系について、鉄道友の会から「2025年ローレル賞」を受賞したと発表しました。
これまで福岡市交通局では、昭和57年(1982年)に空港線1000系、平成18年(2006年)に七隈線3000系がローレル賞を受賞しており、今回が3度目の受賞となります。
4000系は設計コンセプトを「一人ひとりにやさしい移動空間」とし、各号車に優先スペースを設けるほか、6号車には子連れや大きな手荷物を持つ人が利用しやすいフリースペースを設置。
また、世界で初めて本格導入された同期リラクタンスモータやリンク式片軸操舵台車など、新たな技術も積極的に採用。
これらをふまえ、シンプルな機能美の中に、新たなデザイン・技術をバランスよく搭載し、乗客の快適性に最大限配慮した次世代の地下鉄車両として高く評価されました。
ローレル賞とは
新型車両4000系
4000系は福岡市地下鉄空港線・箱崎線およびJR筑肥線を走行。これまでに計3編成が運用を開始しており、令和9年度までに計18編成が導入される予定です。
袖仕切りや荷棚、仕切戸にガラスを使用し、見通しのよい、開放感のある車内。
床と壁のカラーを青色に統一することで、一般のエリアとの区別を明確化。
子どもや子連れの人たちが車窓を楽しめるように窓を拡大。
2画面で行先や路線図等の運行案内、1画面で広告やニュース等を表示。
同期リラクタンスモータは、世界最高レベルの高効率モータで、営業列車で本格導入したのは4000系が世界初となります。
リンク式片軸操舵台車は、カーブに合わせて車軸が舵をきり、曲線通過時の走行安定性が向上し、走行音も低減します。
この情報は2025年5月25日(日)時点での内容です。また、記事の内容は予告なく変更される場合があります。