地下鉄空港線・箱崎線に導入する新型車両について検討をすすめている福岡市地下鉄は30日、新しい車両が決定したと発表しました。
車両の名称は「4000 系」で、編成数は18編成(1編成あたり6両)です。
第1編成の車両基地搬入は2024年4~5月で、運用開始が2024年秋頃となっています。※時期は予定です。
新車両は、空港線・箱崎線を走行する1000N 系、2000N 系で採用されているブルーのラインを継承。「空の玄関口」福岡空港と希望の未来をイメージしたスカイブルーを新たに車体中央に配しています。
インテリアでは、3画面の案内表示器を設置し、2画面は路線図・次駅等の運行案内、もう1画面はニュース・広告用に使用されます。
また、一人あたりの座席幅を通勤車では国内最大の480mmとするほか。袖仕切りや荷棚などにガラスを使用し、明るく広がりを感じることができる空間に設計されています。
<子育て・バリアフリー設備>
フリースペース
6号車
福岡空港寄先頭車
こども連れやベビーカー、車いすを利用する人、またキャリーバッグ等の大きな荷物を持つ人たちが快適に利用できるように、フリースペースが設けられます。
<優先スペース>
各号車の端部には、優先スペースを設け、床面、壁面のカラーを一般部と区別し、エリアの区分けを明確化しています。
ア:立ち座りしやすいシート
座面を通常座席より60mm高くし、仕切りとなる肘掛けを設けて、立ち座り動作の負担を軽減する座席を優先席の一部に導入。
イ:ヒップレスト
ベビーカー・車いすのスペースに介助者が休憩できる腰掛を設置。
ウ:優先席の対象に「小さなお子さま」を追加
小さなこども連れの人も優先席を利用しやすくするため、優先席の対象に小さなお子さまを追加。
<安全・安心について>
車内防犯カメラ
地下鉄初のリアルタイム監視機能
各号車に4台の車内防犯カメラを設置し、セキュリティの向上を図ります。映像は乗務員が確認できるほか、交通局の職員がリアルタイムで遠隔監視でき、迅速な状況把握が可能です。
なお、リアルタイム監視機能付きの車内防犯カメラについては、既存車両(2000N 系/3000 系/3000A 系)にも順次導入される予定とのことです。
車両情報監視システム
運行中の車両状態を遠隔監視できるシステムを導入。これにより、車両故障発生時などに正確な状況判断ができ、運転阻害時に迅速に対応できるようになります。
<新しい技術の採用>
同期リラクタンスモーター
営業列車としての本格導入は世界初
既存車両で使用している誘導モーターよりもさらに高効率であり、使用電力量は既存車両から約20%程度低減が見込まれています。
リンク式片軸操舵台車
カーブに合わせて車軸が可動することで、曲線通過時の走行安定性が向上。スムーズに曲線を通過でき、走行音を低減させることができます。
この情報は2023年11月30日(木)時点での内容です。また、記事の内容は予告なく変更される場合があります。