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福岡市科学館、未来研究室 第3回セミナー「認知症ケアへの創造的アプロ―チ」

福岡市科学館が行う、超高齢社会を幸せに生きるための多様な解決策を共有する講座「超高齢社会のウェルビーイング」シリーズ。今年は「認知症」を取り上げていきます。その第3回セミナーのテーマは「認知症ケアへの創造的アプロ―チ」です。

福岡市東区の重度認知症デイケア「うみがめ」は、認知症が進みそれに伴う困りごとを抱える方のための施設です。認知症が進行しても自分らしく過ごせるよう様々なアプローチを専門多職種で行っています。

このデイケアうみがめで、認知症の方と介護者、演劇のアーティストが共創的アート活動に取り組んでいます。この活動は九州大学との共同研究として行われ、アート活動に表れる認知症の方の反応や行動が介護者にも良い変化をもたらす点に着目し、ノウハウを蓄積しています。

認知症が進行した方への対応は難しくなることがあり、介護する家族はもちろん、専門介護施設の運営においても大きな課題です。アート活動が、介護する側、される側双方にもたらす影響について、詳しくお伝えします。

◆講師:中村 美亜(なかむら みあ)氏(九州大学大学院芸術工学研究院・准教授)
専門は芸術社会学(アートとケア、アートマネジメント、文化政策)。近年は、認知症の人など多様な人たちが参加する共創的なアートワークショップや芸術文化の価値と評価に関する研究を行っている。訳書に『芸術文化の価値とは何か―個人や社会にもたらす変化とその評価』(水曜社、2022年)、編著に『文化事業の評価ハンドブック―新たな価値を社会にひらく』(水曜社、2021年)、単著に『音楽をひらく―アート・ケア・文化のトリロジー』(水声社、2013年)など。

◆講師:勢島 奏子(せじま かなこ)氏(精神科医師/たろうクリニック重度認知症デイケア担当医)
2009年富山大学医学部卒。京都大学医学部附属病院精神神経科、肥前精神医療センター勤務を経て、2015年より現職。認知症の方が地域で生活を続けてゆくための環境・薬剤調整に日々取り組む。2020年より認知症の進行した方との集団精神療法を開始し実践を重ねている。京都大学大学院医学研究科客員研究員。共著「精神医学のひろがり」(創元社)、共訳「ピッツバーグ総合病院精神医学マニュアル」(丸善出版)

【日時】2023年2月19日(日)13:30~15:30
【会場】福岡市科学館 6階 サイエンスホール(福岡市中央区六本松 4-2-1)
【対象】中学生以上(推奨)
【定員】対面参加:200名
【料金】無料
【参加方法/チケット】ホームページより事前申込制です(先着順)
[申込受付期間]2023年1月20日(金)12:00(正午) ~ 2023年2月17日(金)18:00
【詳細】https://www.fukuokacity-kagakukan.jp/activity/2023/01/miraiken0219.html

この情報は2023年1月17日(火)時点の内容です。最新の情報は公式サイト等から確認をお願いします。また、記事の内容は予告なく変更される場合があります。

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