西日本鉄道は19日、西鉄天神大牟田線の新駅「桜並木駅」(福岡市博多区竹丘町)を、2024年3月16日(土)に開業すると発表しました。また、同日に春のダイヤ改正を実施することもあわせて発表。
2010年3月開業の紫駅(筑紫野市紫)から14年ぶりの新駅となる桜並木駅は、雑餉隈駅~春日原駅間に位置し、駅周辺には住宅地や生活利便施設が多く立地する住環境に優れた地域です。
新駅南側にある桜並木は、長年にわたり地域の人たちが熱心に手入れを行ってきたことで、毎年春に美しい桜を咲かせています。
新駅の名称については、2021年12月1日から12月31日までの1か月間一般公募を実施。3,388名の応募の結果をもとに、福岡市や地元代表者との意見交換会を経て同名称に決定。
桜並木駅の開業にあわせ、同日にダイヤ改正も実施、新型コロナウイルス感染症による行動制限も緩和され、利用状況が回復したことを受け、運行本数を現状より3%(平日)増発となります。
また、コロナ禍で運行を取り止めていた平日の昼間帯(10時~15時)の特急列車が復活するほか、春日原駅への特急列車の停車、平尾駅・高宮駅への急行列車の停車(平日朝ラッシュ時間帯の上りのみ)など、利用実態やニーズに見合ったダイヤ編成となります。
ダイヤ改正にあわせ、観光列車「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」では、沿線地域ならびに観光客が利用しやすいよう、平日の運行ルートや運行ダイヤを見直し、沿線地域と連携した施策を実施。
2024年は西鉄天神大牟田線・西鉄貝塚線が開業100周年を迎えます。同社では今後、100周年を記念したさまざまな企画を実施いていくとのことです。
新駅「桜並木駅」
▼新駅名称
桜並木
さくらなみき
▼開業日
2024年3月16日(土)
▼所在地
福岡市博多区竹丘町三丁目4番1号
雑餉隈駅~春日原駅間
▼駅構造
相対式2面2線
▼駅設備
改札口2か所
エレベーター4基
エスカレーター8基
▼駅舎デザイン
新駅開業により、地域に新たな生活スタイルが始まり、駅周辺エリアに賑わいが創出されることに期待を込めて、スタートを想起させる無垢な色であるホワイトをベースカラーに、桜の花びらをアクセントとして取り入れた仕様。
▼完成イメージ
「桜並木」という駅名にちなみ、駅舎や路線図(桜並木駅設置)等に桜をデザイン。
春のダイヤ改正
▼実施日
2024年3月16日(土)
▼実施内容
1. 平日昼間帯(10時~15時)の特急列車復活
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、取り止めていた平日昼間帯の特急列車を復活。
<運行本数>
現行 毎時10本⇒12本
西鉄福岡(天神)駅発着本数(内訳:特急2本、急行4本、普通6本)
2. 平尾駅・高宮駅への急行列車の停車
平日朝ラッシュ時間帯上りのみ
平日朝ラッシュ時間帯における混雑率の平準化を図るため、大橋駅を7:59~8:50発の急行列車が平尾駅と高宮駅に停車。
<急行停車本数>
西鉄福岡(天神)方面 平日:急行10本
※混雑平準化に伴う車両調整のため、女性専用車両の列車は9本へ変更
3. 春日原駅への特急列車の停車
路線バスとの接続など交通結節点としての機能を有する春日原駅を、春日・大野城両市の拠点駅と位置づけ、全種別の列車の停車駅に変更。これにより、春日原駅には1日あたり61本の特急列車が停車し、昼間帯(10時~17時)は、優等列車(特急列車・急行列車)が約10分間隔で運行することとなります。
<特急列車停車本数>
平日:61本、土曜:61本、日祝:61本
4. THE RAIL KITCHEN CHIKUGOの新コース運行開始ならびにダイヤ改正
平日(木曜・金曜)2便運行している「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」を木曜・金曜各1便の運行へ変更。木曜日は西鉄福岡(天神)駅発着のコースとし、金曜日は沿線の2大観光地である「太宰府」「柳川」をつなぐ新ルートで運行。
土日祝日ダイヤは発着時間のみ変更があります
1月19日(金) 17時より「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」公式ホームページにて予約受付がスタートします。
木曜日
-福岡発着-地域を味わうランチコース
食事や景色を楽しむだけでなく、沿線の魅力をより楽しめるよう、花畑駅折り返しの時間を活用した施策が実施予定です。
金曜日
-福岡発太宰府経由大牟田行き-地域を味わう旅ランチ
太宰府駅到着後は、約80分の停車時間を設け、太宰府観光を楽しむことができます。また、西鉄柳川駅・大牟田駅への到着時間が早まることで、下車後の観光もゆっくり楽しめます。
参考
西鉄天神大牟田線連続立体交差事業の概要
この情報は2024年1月19日(金)時点での内容です。また、記事の内容は予告なく変更される場合があります。