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那珂川市2つの公共施設で映画の上映会「なかがわシネマ vol.1 語りと風景の記録」開催

那珂川市の2つの公共施設が共同でお届けする映画の上映会。第1弾は、東日本大震災後ボランティアをきっかけに東北に移り住んだ、小森はるかと瀬尾夏美のふたりの制作者によるドキュメンタリー映画を上映します。

被災したまちで暮らす人々の語りや営み、復興のなかで失われゆく風景の記録。そしてそれを受け継ごうとする試みを通して、目には見えない人の記憶に想いを馳せます。 <チケット購入・予約>
・ミリカローデン那珂川 窓口
・博多南駅前ビル 1階インフォメーション
・Goolgle フォーム
・ローソンチケット ( L コード 83778)
※ローソンチケットでは、ミリカで上映する『息の跡』『波のした、土のうえ』のみ購入できます。

2024年2月11日(日)18:30~19:50 博多南駅前ビル
二重のまち/交代地のうたを編む
よそから被災地へやってきた身として、震災に遭った人々の話を聞き、変わりゆく風景を見つめるなかで、自分の内に感じるもの。当事者でない自分は、どのように聞いた話を受け止めたらよいのだろうか、できることはあるのだろうかー?ふたりが東北で経験したことを「追体験」する、離れた地からやってきた4人の若者が参加したワークショップの模様を映画化。対話や観察、そして物語へと昇華された記憶を通して、本作を観るわたしたちもまた、自分なりの追体験をしていきます。※上映後 瀬尾夏美さんトークあり

2024年2月12日(月・祝)10:00~11:35 ミリカローデン那珂川
息の跡
岩手県陸前高田市で種苗店を営む佐藤貞一さんを追ったドキュメンタリー。佐藤さんは津波で自宅兼店舗を流された跡地に自力でプレハブを建て、営業を再開する一方、みずからの被災体験を独学で学習した英語で綴り、自費出版も行っていた。さらには中国語やスペイン語での執筆にも挑戦し、地域の津波被害の歴史を調査し、自分で検証していく―。カメラを向ける小森監督とのやり取りも交えながら、撮る人/撮られる人の関係性を超えたなにかをも映し出します。

2024年2月12日(月・祝)13:00~14:10 ミリカローデン那珂川
波のした、土のうえ
ふたりが陸前高田で出会った人々の言葉と風景の3年8ヶ月の記録を、物語を起こすようにしてまちの人たちとともに生み出した3編の映像。かつての町の跡を共に歩き、場所から思い出された記憶や、その瞬間抱えている感情について聞いた話。それを瀬尾が物語として編み直し、本人に返す。訂正や書き換えを重ね、できあがった物語は朗読される。その声に合わせ、風景や時間を重ねるように小森が映像を組む。嵩上げ工事により、いまはもうない景色も収められた、記憶の詰まった作品です。※上映後 瀬尾夏美さんトークあり

トークゲスト 瀬尾 夏美さん
1988年東京都足立区生まれ。土地の人びとのことばと風景の記録を考えながら、絵や文章をつくっている。東日本大震災のボランティア活動を契機に、映像作家の小森はるかとのユニットでの制作を開始し、岩手県陸前高田市に移住。2015年、土地との協働を通した記録活動を行うコレクティブ「NOOK(のおく)」を立ち上げる。現在は江東区で「studio04」を運営しながら、災禍の記録のリサーチとそれらを活用した表現を模索しつつ、“語れなさ” をテーマに各地を旅し、物語を書いている。

▶ ホームページURL
https://cototoba.com/news/nakagawacinema2402/

この情報は2024年1月18日(木)時点の内容です。最新の情報は公式サイト等から確認をお願いします。また、記事の内容は予告なく変更される場合があります。

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