2023年12月22日(木)は、一年で昼が最も短い日である、二十四節気の一つ「冬至(とうじ)」です。
国立天文台によると、福岡県の日の出は7時19分、日の入りは17時14分、昼間の長さは約10時間となります。
この頃は、北に行くほど昼間の長さが短くなります。北極では一日中太陽が昇らない極夜となり、一方で、南極では一日中太陽が沈まない白夜になります。
ちなみに、昼が最も短い日であって、日の入りが最も早い日、というわけではありません。
これは太陽の高さや動き方によって決まることで、福岡県では、11月30日から12月10日までの期間、17時10分に日の入りしており、この冬至の前の期間が最も早い日の入りとなっています。
冬至は、天文学的な暦ですので、毎年同じ日取りではありませんが、だいたい12月21日もしくは22日頃が目安となります。
まれに12月20日、もしくは23日の場合があり、次の「12月20日」の冬至は2080年、「12月23日」の冬至は2303年です。
なお、冬至は翌日から日が長くなっていくことを意味します。よって、冬至を「太陽が生まれ変わる日」ととらえ、古くから世界のいたるところで冬至を祝う催しが行われてきました。
日本でも、冬至は寒さが厳しさを増す頃で、この日を境に、徐々に太陽が力を取り戻し暖かくなる傾向へと向かうことから、陰が極まって陽にかえる… つまり、悪い事が続いたあと、ようやく好運に向かう、という考えの「一陽来復(いちようらいふく)」という冬至の別名があります。
冬至を境に運気が上昇すると良いですね。
ほかにも、冬至の風習として「カボチャを食べる」というものがあります。これは、風邪予防や無病息災を願ったという説や、食料が少なかった昔、夏に収穫したカボチャを保存しておいて栄養を補っていたなど、諸説あります。
保存性が高いカボチャは、旬の時期以外にも食べることができる貴重な緑黄色野菜ですので、かぼちゃを食べて栄養をつけ、風邪を予防するという習慣が、古くから伝わっているのかもしれません。
また「冬至粥を食べる」「柚子湯につかる」など、冬至に関する様々な風習があります。
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