国立天文台(NAOJ)によると、みずがめ座η(エータ)流星群が2023年5月7日頃に極大を迎えます。
5月の連休の頃に極大を迎える流星群で、母天体は、10月のオリオン座流星群と同じで、有名なハレー彗星です。
この流星群は、放射点の位置の関係で北半球の中・高緯度での観測は難しく、日本では明け方の1時間くらいしか見ることができません。南半球では、三大流星群のペルセウス座流星群に匹敵するほどの流星数が観察されることがあります。
極大は5月7日頃ですが、前後数日間は同じくらいの流星が観測できます。午前2時頃から夜が白み始める午前3時半頃という短時間が、観察のチャンスです。
連休終盤は雨や曇りとなり、観測には適さない天候ですが、8日(月)以降、天気が回復する予報となっており、観測のチャンスが訪れるかもしれません。
長い軌跡を描く流れ星が多いのが特徴で、極大時は1時間あたり5個程度の流星を観測できる可能性があります。
流星は放射点を中心に放射状に出現します。全天のどこかの方角に現れますので、月明かりの影響を受けないよう、月を直接視界に入れないようにしながら、なるべく暗い空間を広く見渡すようにしましょう。
また、明るい場所から暗い場所に移ると、目が慣れるまで最低でも15分ほどかかりますので、ある程度じっくり待って観察するとよいでしょう。
この記事の内容は、2023年5月4日(木)時点での情報です。