
福岡県久留米市から、日本のものづくりの未来を担う熱いニュースが届きました。
2026年3月14日・15日の2日間、久留米工業高等専門学校(久留米高専)を舞台に、全国の高専生が「鉄の強さ」を競い合う「第3回高専マテリアルコンテスト」が開催されます。
スマホ世代のエンジニアたちが、伝統と最先端技術を駆使して挑む「鉄の異種格闘技戦」の全貌に迫ります。
「マテリアルコンテスト(マテコン)」とは?
このコンテストは、未来のエンジニアである高専生が「鉄の高強度化・強靭化」をテーマに、その技術とアイデアを競うものです。
簡単に言えば、「誰が一番、硬くて粘り強い最強の鉄を作れるか」を科学的に証明する大会です。
今回の見どころは、参加校の急拡大。前回までの4校(久留米・佐世保・鹿児島・群馬)、さらに新参加の4校(奈良・鈴鹿・旭川・仙台)、北は北海道から南は鹿児島まで、全国から選りすぐりの8校が集結。久留米の地で、意地とプライドをかけた戦いが繰り広げられます。
ただ「硬い」だけでは勝てない、奥深き鉄の世界
コンテストの勝敗を決めるのは、精密な計測データです。
▼シャルピー衝撃試験
衝撃に対してどれだけ粘り強く耐えられるか
▼ビッカーズ硬さ試験
表面がどれだけ硬いか
学生たちは、同じ素材の鉄丸棒を使い、数ヶ月かけて「熱処理」や「鍛造」などの試行錯誤を繰り返します。
さらに今回は、現代社会の課題である「CO2削減」もテーマの一つ。不純物が混ざりやすい「電炉・スクラップ利用」を想定した条件下で、いかに高品質な鉄を生み出すかという、極めて実戦的な課題に挑みます。
9月には「NIMS」で修行、準備は万端
開催に先立ち、2025年9月には茨城県の国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS)でキックオフイベントが行われました。
学生たちは最先端の装置による「熱間鍛造」などを目の当たりにし、研究員のアドバイスを受けながら作戦を練り上げました。ここで得た知見が、3月の本戦でどう形になるのか注目が集まります。
地元の名門・久留米高専がホストに
会場となる久留米高専は、創立80年以上の歴史を持つ九州屈指の名門校。これまで1万人以上の優秀なエンジニアを輩出し、国内外の産業を支えてきました。
若い才能が「鉄」という素材に命を吹き込み、試行錯誤する姿は、ものづくりの街・久留米にふさわしい光景となるはずです。
見学を希望する際は、こちらのフォームから申し込みが必要です。※締め切り:3月1日
この情報は2月25日(水)時点での内容です。また、記事の内容は予告なく変更される場合があります。