福岡県民は小さい頃から、周囲の大人たちが話していた「福岡の方言」を耳にし、育ってきたわけですが、最近の若者は「意味はわかるけど、あまり使わない」という方言もあります。
メディアの発達で、標準語もわかるようになり、「なるべく標準着を使いたい」という人も多くなってきました。ただ逆に、博多弁や北九州弁、また筑後弁などの「福岡の方言」も、福岡出身の芸人や福岡を舞台にしたドラマなどの影響もあり、全国に理解されるようになってきました。
「好いとーと」、「とっとーと」、「待っとうけんね」など、一般的によく使われる方言は知られていますが、コテコテの福岡弁は、まだまだ通用しないようです。
方言に関しては以前も紹介したことがありますが、今回は使用例を含めて紹介します!
ちかっぱ
「ちかっぱうれしかー」
からう
「ランドセルをからう」
ならねー
「ならねー、また今度」
はわく
「玄関をはわく」
ちゃんこする
「お行儀よくちゃんこする」
ほがす
「穴をほがす」
いぼる
「この田んぼ、いぼる」
なるほどですね
「あー、なるほどですねー」
離合
「対向車と離合する」
来る
「今から来るけん」
こわる
「運動してこわる」
こまめる
「千円をこまめる」
くらす
「キサン、くらすぞ!」
しゃあしい
「仕事がしゃあしかー」
きびる
「新聞をきびる」
しかぶる
「オムツにしかぶる」
「仕事をしかぶる」
おらぶ
「大声でおらぶ」
こすい
「お前、こすかー」
たまがる
「すごい、たまがる!」
はらかく
「その態度に、はらかく」
なおす
「使ったらなおす」
しきる・しきらん
「あんた、これしきる?」「しきらんくさー」
かたる
「うちも、かたる」
あっている
「こげん事があったったい」
こえる
「あの人、こえとんしゃー」
なんかかる
「なんかかったら倒れるよ」
またごす
「その柵、またごしてきんしゃい」
こづむ
「だいぶ、こづんだね」
こぎる
「だいぶ、こぎった」
のうならかす
「まーた、のうならかしてから」
まめらん
「くちが、まめらん」
あーね
「あーね、わかった」
かべちょろ
「いま、かべちょろおった」
いっちょん
「いっちょん、好かん」
しゃーしー
「おまえ、しゃーしーかー」
やおいかん
「コロナでやおいかん」
※地域によって差があります。ご了承ください。
ちかっぱ(ものすごく)、からう(背負う)、ならねー(じゃあねー)、(はわく(掃く)、ちゃんこする(座る)、ほがす(穴開ける)、いぼる(ぬかるみにはまる)、離合(車がすれ違う)、こわる(筋肉痛)、こまめる(両替)、くらす(殴る)、しゃあしい(うっとおしい)、きびる(ヒモでしばる)、しかぶる(おもらし・失態など)、おらぶ(叫ぶ)、こすい(ずるい)、たまがる(びっくりする)、はらかく(怒る)。
なおす(片付ける)、しきる・しきらん(出来る・出来ない)、かたる(仲間に入る)、あっている(やっている)、こえる(太る)、なんかかる(寄りかかる)、またごす(またぐ)、こづむ(積み上げる)、こぎる(値切る)、のうならかす(無くす)、口がまめらん(呂律が回らない)、あーね(あーなるほどね)、かべちょろ(ヤモリ)、いっちょん(少しも・ちっとも)、しゃーしー(うるさい)、やおいかん(大変・めんどう)。
中には、「あーね」など、全国の若者の間でも使われるようになった言葉もあります。地域や年代によって、多少誤差がありますのでご了承ください。