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九州交響楽団首席ヴィオラ奏者「細川泉さんのリサイタル公演」開催

2023年4月6日(木)19時より、福岡市東区千早の東市民センター・なみきホールにて、九州交響楽団首席ヴィオラ奏者・細川泉さんのリサイタル公演が開催されます。

本公演では、テレマン、ブラームス、武満徹、ヒンデミットといった、バロックからロマン派、現代に至るまでバラエティに富んだプログラムが予定されています。

スペシャルゲストとして、元ベルリン放送交響楽団首席ヴィオラ奏者でフランクフルト音楽・舞台芸術大学教授のアンドレアス・ヴィルヴォール氏を迎え、フランク・ブリッジ作曲のヴィオラデュオが演奏されるほか、ヴィオラの伴奏にかけては日本随一とも評されるピアニスト・草冬香さんもゲスト出演されます。

ヴィオラの持つ温かさ、奥行きのある音色、そしてヴィオラにしか表現できない世界感を心ゆくまで味わうことができる特別な演奏会です。この貴重な機会をぜひお聴き逃しなく!細川泉ヴィオラリサイタル
■日 時:2023年4月6日(木)19:00 開演(18:30 開場)
■会 場:東市民センター・なみきホール(福岡市東区千早 4-21-45)
■入場料:一般:3,000 円/学生:1,500 円(※未就学児入場不可)
■演奏予定曲:
ゲオルク・フィリップ・テレマン「12 のファンタジー」より第1番
フランク・ブリッジ「2 つのヴィオラのためのラメント」
ヨハネス・ブラームス「ヴィオラソナタ第 1 番 作品 120-1」
武満徹「鳥が道に降りてきた」
パウル・ヒンデミット「白鳥を焼く男」

■公式サイト: https://www.izumi-hosokawa.com/
■チケット取り扱い
イズタバイオリン(福岡市中央区大名 2-9-29/TEL:092-713-7536)
■予約・お問い合わせ
クイーンズ企画
Mail:izumi.hosokawa.concerts@gmail.com
TEL:080-4283-1146 細川 泉(ヴィオラ)
京都市立芸術大学院在学中にヴィオラに転向し、同大学院を修了。ジュネーヴ高等音楽院において、ヴィオラを今井信子氏に、室内楽をガボール・タカーチ=ナジ氏のもとで研鑽を積み、2014 年に修了。スイスのヴェルビエ音楽祭に参加し、Verbier Festival Orchestra 2014-2016 で演奏。シャルル・デュトワ、イヴァン・フィッシャー、ヴァレリー・ゲルギエフ、ズービン・メーターなどの現代を代表する指揮者のもとでオーケストラの研鑽を積む。日本演奏連盟と文化庁の主催でいずみホールにてソロリサイタルを開催。NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」出演。2018 年 1 月より九州交響楽団 首席ヴィオラ奏者。九州交響楽団とモーツァルト協奏交響曲を共演。在京、在阪オーケストラにゲスト首席奏者として客演。長岡京室内アンサンブルメンバー。2022 年より京都市立芸術大学非常勤講師として、後進の指導にあたる。草 冬香(ピアノ)
東京藝術大学、同大学院修士課程修了。ドイツ国立フライブルク音楽大学ディプロム課程およびソリスト課程をそれぞれ最優秀の成績で卒業、国家演奏家資格を取得。第 4 回ローゼンストック国際ピアノコンクール第1位、第 2回アルトゥール・レプティーエン国際ピアノコンクール第1位等受賞多数。フライブルク音楽大学オーケストラ、ニッポンシンフォニー、東京交響楽団等と共演。国内外の音楽祭・メディアに出演。室内楽においても意欲的に活動し、アントワン・タメスティら多くの著名な演奏家の信頼を得て共演を重ねている。杉本安子、小林仁、伊藤恵、ギルアド・ミショリの各氏に師事。また、岡田伸夫、今井信子の各氏より薫陶を受ける。東京藝術大学ピアノ科非常勤講師を経て、現在洗足学園音楽大学非常勤講師。 アンドレアス・ヴィルヴォール(ヴィオラ)
ドイツのエアフルト生まれ。ワイマールの音楽学校を卒業後、ヴァイオリンからヴィオラに転向し、ベルリン・ハンス・アイスラー高等音楽院にてアルフレート・リプカ、ヴィルフリート・シュトレーレに師事。トーマス・カクシュカ、キム・カシュカシアン、クリストフ・ポッペンらから多大な影響を受けている。ザルツブルク音楽祭、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭など、数々の国際的な音楽祭に出演するほか、トーマス・ブランディスや今井信子、ミヒャエル・ザンデルリンク、ヨハネス・モーザーら著名なアーティストと多数共演。ソリストとしても、ベルリン放送交響楽団やドイツ室内管弦楽団など数々のオーケストラと共演している。2001 年より 13 年までベルリン放送交響楽団の首席ヴィオラ奏者。後進の指導にも熱心に取り組み、ニュルンベルク音楽大学とフランクフルト音楽・舞台芸術大学で教授を務めている。 細川泉さんからのメッセージ
ヴィオラの知名度は、ヴァイオリンやチェロといったメジャーな弦楽器ほど高くはなく、また、オーケストラや室内楽では支えに回ることの多い楽器です。しかし深みのある音色や幅広い表現力など、独奏楽器としても大きな魅力があります。私は 2012 年から3年間、スイスのジュネーヴ音楽院に留学し、ヴィオラ奏者の今井信子氏に師事しました。今井氏はヴィオラの可能性を追求し、世界の音楽界を牽引する音楽家で、私も楽器の魅力を伝えることができる演奏家を目指して研鑽を積んできました。

そして、ヴィオラの魅力を伝え、普及させたいという思いから、2016年以降、定期的にリサイタルを開催してきました。継続的にコンサートを開催してきたことで、ヴィオラの魅力を感じ、繰り返し足を運んでくださるお客様も増えてきました。現在は九州交響楽団の首席ヴィオラ奏者として、クラシック音楽の魅力も伝えつつ、ソロや室内楽での活動にも積極的に取り組むことで音楽文化の普及に力を注ぎたいと考えています。

今回の公演ではドイツ音楽を中心に、プログラムを組みました。1 曲目のテレマンではヴィオラ一本で表現できる空間の奥行きと立体感を、2 曲目のブルッフではヴィオラの深い音色が醸し出す抒情性を、3 曲目のブラームスのソナタでは作曲者が晩年になっても失われなかった情熱と諦観の境地を表現します。

後半は、武満徹がフランス的美的感覚と日本的自然感覚を見事に融合させた作品「鳥が道に降りてきた」と、ヒンデミットのヴィオラ協奏曲「白鳥を焼く男」をお送りします。ヒンデミットの作品は調整がない音楽が多く、難しいイメージを持たれがちです。この楽曲は全体を通して古典的で明瞭な響きと華やかな独奏ヴィオラパートが魅力で、ヴィオラの協奏曲の中では重要なレパートリーの一つです。今回、初の試みとして、スペシャルゲストに元ベルリン放送交響楽団首席のアンドレアス・ヴィルヴォールさんをお迎えし、ブリッジのラメントを共演します。最後にもサプライズプログラムがあるかもしれません・・・どうぞご期待ください!

この情報は2023年3月16日(木)時点の内容です。最新の情報は公式サイト等から確認をお願いします。また、記事の内容は予告なく変更される場合があります。

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