1716年創業の奈良の老舗、中川政七商店(所在地:奈良県奈良市)は17日、日本の工芸に根差した生活雑貨ブランド「中川政七商店」の九州最大旗艦店を、天神のONE FUKUOKA BLDG. 3階にて、2025年4月24日(木)にオープンすると発表しました。
奈良本店、渋谷店に続く九州最大の旗艦店が、福岡に誕生します。
「九州の手ざわり、日本の暮らし」をコンセプトに掲げる福岡天神店は、九州の豊かな風土が育んだ素材や技、日本の暮らしに根ざした工芸の知恵を伝える、新たな拠点です。
九州全土から厳選した食と全国のうつわが楽しめる特集スペースや、九州・博多名物の限定品、中川政七商店の300年の歴史を受け継ぐ麻織物の新作、暮らしを豊かにするヒントが学べるワークショップ、そして九州各地の工芸を取り入れた内装。ここでの出会いが、日々の暮らしに新たな豊かさを届けます。
中川政七商店と九州とのつながりは2009年から。工芸メーカーの経営再生コンサルティング一社目が、長崎県・波佐見焼のマルヒロでした。
以来、九州で全国最多となる13事業者を支援し、「八女提灯」や「鍋島焼」といった工芸にとどまらず、博多明太子や佐賀の豆腐など産地に根差した食ブランドの発展にも携わってきた同社。
こうした九州との深い関わりの積み重ねが形となり、今回、福岡・天神に旗艦店が誕生します。
九州と全国のものづくりに、出会う
特集スペース「九州の食、全国のうつわ」
店内中央に、九州の食と全国のうつわを楽しむ特集スペースを常設展開。九州7エリアの味を食べ比べる麺にぴったりの麺鉢やカトラリー、お茶の時間を豊かにする茶葉や茶菓、茶器、そして“ジャケ買い”も楽しい焼酎や酒器をラインナップ。九州ならではの食品と、日本各地の職人が手がける器を組み合わせ、食卓を豊かにする“使う工芸”の魅力を提案。
産地から届く、当店別注の道具 (数量限定)
マルヒロ「mandala RAMEN BOWL limited」
長崎県・マルヒロによる、一期一会の柄を楽しむラーメン鉢
14,300円~
上出長右衛門窯「湯呑み 笛吹 鹿寄せ」
石川県・上出長右衛門窯が、奈良に想いを馳せて描いた湯呑
7,700円
吉田竹物「竹の茶漉し」
大分県・吉田竹物による、竹の網目が美しい円錐型茶漉し
16,500円
博多名物の、限定土産
博多ふきん 福岡県内限定
奈良の工芸・かや織ふきんに、博多名物を描きました
各550円
にわか明太だるまみくじ 福岡県内限定
全て博多弁で書かれたみくじ付きの、ユニークな陶製人形
各550円
まつりてぬぐい 博多祇園山笠 福岡天神店限定
「博多祇園山笠」を描いた注染手ぬぐい。数量限定販売
1,760円
中川政七商店の原点に、出会う
中川政七商店のルーツである「手績み手織り麻」をいかしたシリーズが、旗艦店限定で登場。日本で昔から親しまれ発展してきた折り紙の技法を元にした、折りたたみ可能な六角型の収納箱(5,500円~)やティッシュケース(7,700円)、名刺入れ(4,620円)など、暮らしにアクセントを加える麻織物シリーズです。
九州各地の工芸が息づく、空間デザイン
店舗の内装には、九州各地の工芸技術を採用。壁面の一部には、長崎県の諫早石や波佐見焼の陶片をいかした仕上げを。ダイニングコーナーには、福岡県・八女提灯をもとにオリジナルデザインしたペンダントライトと、佐賀県・平田椅子製作所のダイニングデーブルセットを設置。店舗正面の「九州の食、全国のうつわ」エリアには熊本産杉材の什器を採用。さらに、300年以上の歴史を持つ佐賀県・肥前名尾和紙を使用したロゴ看板も印象的です。
暮らしを豊かにする、ワークショップ
大人が愉しめる「家政学校」をコンセプトに、しめ縄作りやふきん染め、金継ぎなどが体験できるワークショップを定期開催予定。自分だけの道具や飾りを仕立てる楽しさや、長く使い続けるための工夫を、実際に手を動かしながら学べる内容です。
予約方法:中川政七商店 HPより
参加費用:1回3,000円~5,000円程度
「かしゆか商店 リアルストア」も開催!半年間のポップアップストア
この春開業となるONE FUKUOKA BLDG.では、90坪の「中川政七商店 福岡天神店」の常設店に加え、約13坪のポップアップストアを3階エスカレーター横に期間限定出店。出店期間は2025年5月2日~10月の半年間で、月ごとに編集テーマや商品ラインアップが変わります。6月11日~7月1日には、Perfume・かしゆかさんが店主をつとめる「かしゆか商店 リアルストア」が登場。工芸の粋を集めた特別な巡回展です。
この情報は2025年3月17日(月)時点での内容です。また、記事の内容は予告なく変更される場合があります。