福岡県京都郡みやこ町(みやこ町役場)とマーケットエンタープライズ(東京都中央区)では、2024年12月23日(月)に、地域社会における課題解決を目的としたリユース事業に関する協定を締結し、連携をスタートしたと発表しました。
マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を用いて、不要品を捨てずに再利用する仕組みを構築し、みやこ町の廃棄物削減と循環型社会の形成を目指します。
みやこ町では、廃棄物の排出量が増加し、処理費用の負担も増していることを喫緊の課題と捉えています。
廃棄される不要品の中には、まだ使用することができるものも多数含まれており、町では、町民のリユース意識促進につながる新たな施策導入の可能性を模索。
そうした中で、みやこ町が、リユース事業を中心にネット型事業を展開するマーケットエンタープライズに働きかけ、「リユース活動促進による循環型社会の形成を目指したい」という互いのニーズが合致したため、「おいくら」を用いた今回の取組が実現しました。
「おいくら」は、マーケットエンタープライズが展開する、リユースプラットフォームです。
不要品を売りたい人が「おいくら」を通して査定依頼をすると、全国の加盟リサイクルショップに一括査定依頼され、買取価格を比較することができます。
一度の依頼だけで不要品の買取価格をまとめて比較し、売却できる手軽さが好評で、これまでおよそ130万人(2024年6月末日)に利用されています。
みやこ町の課題と「おいくら」による解決策
みやこ町では、月に1回、指定の集積所にて粗大ごみ収集を行なっていますが、大型品や重量のあるものでも、町民が自宅の外へ運び出す必要があります。
「おいくら」は、希望すれば自宅の中まで訪問し、運び出しまで対応する出張買取が可能で、大型品や重量のあるものでも売却が容易にできるようになります。
加えて、冷蔵庫や洗濯機などの家電リサイクル法対象製品も、まだ使えるものであれば買取できる可能性があり、不要品売却と受け渡しは、最短だと「おいくら」を通じて買取依頼をした当日に可能となります。なお、町民のサービス利用はもちろん、町の費用負担もありません。
今後について
みやこ町ホームページ内のこちらのページに「おいくら」の情報を掲載。直接不要品の一括査定申し込みが可能となっています。
みやこ町と「おいくら」の連携により、二次流通の更なる活性化による循環型社会の実現や社会全体での不要品削減が見込まれると共に、自治体の廃棄物処理量や処理コスト削減にもつながります。
また、この取組によって、売却という形で簡単に不要品リユースができることを町民が認知することで、「廃棄ではなく、リユースする」という選択肢が増え、多様化する不要品処分ニーズに応えることができます。
この情報は12月30日(月)時点での内容です。また、記事の内容は予告なく変更される場合があります。