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嘉麻市稲築東義務教育学校 – 第18回キッズデザイン賞を受賞

嘉麻市稲築東義務教育学校 - 第18回キッズデザイン賞を受賞

久米設計(本社所在地:東京都江東区)では、同社が設計した「嘉麻市稲築東義務教育学校」について、第18回 キッズデザイン賞を受賞したと発表しました。

キッズデザイン賞は、子どもや子どもの産み育てに配慮したすべての製品・サービス・空間・活動・研究を対象とする顕彰制度です。

設計コンセプト

心身ともに成長の著しい義務教育の9年間を一貫して過ごす学校として、「多様な生活・学習環境」の実現と「異学年交流」を促す様々な仕掛けにより、コミュニケーション力と自主性を育む「ひとづくりの場」の創出を以下の方針に基づいて設計。

9年間の学年割(4-3-2制)に合わせて、低学年は1階、中・高学年は3階とし、中間の2階に全学年が利用する図書スペースや特別教室、アリーナを配置することで、日常的な移動による異学年交流を増やす階層構成に。

廊下のない平面構成により、学校の中心に図書を核とした共用空間「メディアコモンズ」をつくり、様々な形で利用できる場所や出会いの機会を増やし、これまでの学校にはない新たな環境を生み出す。

学年ごとのユニット、そしてそれらをまとめる低・中・高学年(4-3-2制)のラウンジ、さらには全学年が利用するメディアコモンズと段階的な構成とすることで、学習形態に合わせた学習空間を形成。

子どもたちや教職員が自分たちの学校として愛着感を育むことができる、仕掛けづくりを行う。

嘉麻市稲築東義務教育学校 - 第18回キッズデザイン賞を受賞

メディアコモンズ2階
メディアコモンズの核となる図書エリア。廊下の機能を兼ねており、日常的に様々な年代の子どもが行き交う姿が見られます。

嘉麻市稲築東義務教育学校 - 第18回キッズデザイン賞を受賞

メディアコモンズ吹抜け
全階をつなぐ3層の吹抜け空間。図書や発表の場としてだけではなく、日常の移動空間としても機能しています。

嘉麻市稲築東義務教育学校 - 第18回キッズデザイン賞を受賞

普通教室
今回考案された、仕上材と構造材、型枠材を兼用した「LVLプレキャスト化粧型枠」を使用した普通教室。地震時の天井落下に配慮した、安全で温かみのある木質化教室を実現。

嘉麻市稲築東義務教育学校 - 第18回キッズデザイン賞を受賞

学年サイン
高学年が低学年を指導して、子どもたちが着色した手づくりの学年サイン。

嘉麻市稲築東義務教育学校 - 第18回キッズデザイン賞を受賞

発表ステージ日常
休み時間には、子どもたちが集まり、思い思いの使い方をしてコミュニケーションを取っています。

建築概要

▼名称
嘉麻市立稲築東義務教育学校
▼所在地
福岡市嘉麻市平1536番地
▼建築主
福岡県嘉麻市
▼設計者
久米設計
▼施工者
(建築)鴻池・平嶋JV(空調・排水)日比谷総合設備・(電気)三栄電気工業
▼延床面積
12,085.79㎡
▼階数
地上3階
▼構造
(校舎棟)RC造一部S造 杭基礎 (アリーナ棟)RC造一部S造 直接基礎
▼竣工
2024年6月
▼受賞
日本コンクリート工学会賞 作品賞、グッドデザイン賞2024、ウッドデザイン賞2024、日本サインデザイン賞 入選+九州地区デザイン賞、T1グランプリ2023 LVL賞、木材利用推進コンクール優秀賞

株式会社久米設計

この情報は10月27日(日)時点での内容です。また、記事の内容は予告なく変更される場合があります。

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