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見かけの直径は約14%ビッグ!今年見える満月のうちで最も大きな「スーパームーン」を見よう

見かけの直径は約14%ビッグ!今年見える満月のうちで最も大きな「スーパームーン」を見よう

国立天文台によれば、10月17日の月は、2024年の中では地球から最も近い位置で満月になります。

スーパームーンは、専門的には「近地点満月」または「近地点惑星直列」と呼ばれています。

月が地球を公転する軌道はわずかに楕円であるため、地球に接近して離れるサイクルが毎月繰り返され、地球と最接近する点は「近地点」、そして最も離れる点は「遠地点」となります。

今回、月は10月17日9時51分に近地点を通過し、約10時間半後の20時26分に満月となります。満月のときの地心距離は約35万7400キロメートルです。

地心距離とは、地球の中心と天体の中心(この場合は月の中心)の間の距離をいいます。

米航空宇宙局(NASA)の名誉宇宙物理学者フレッド・エスペナック氏は、スーパームーンの定義を「月が近地点と遠地点との間の距離の90%以上まで地球に近づいた状態で起きる満月」としています。

つまり、月が地球に最も接近したタイミングで満月を迎えるのがスーパームーンです。

とはいえ、実際の夜空に月を二つ並べて比較することはできないため、その日の月を見ただけで視直径の変化に気づくのは難しいでしょう。

月の視直径の違いは、下の図のように視直径を調べて作成した絵を並べたり、それぞれの満月を同じ条件で撮影した写真を並べて比較したりするとよくわかります。

見かけの直径は約14%ビッグ!今年見える満月のうちで最も大きな「スーパームーン」を見よう
画像提供:国立天文台

ちなみに、国立天文台では、公式に「スーパームーン」という名称を使用しておらず「地球にいちばん近い満月」という表現になっています。

秋夜に満月が一晩中昇っていますので、天候に恵まれれば、観察の条件は”大変良い”といえます。

2024年で最も大きなスーパームーンを、今年の思い出のひとつとして楽しんでみてはいかがでしょうか。

国立天文台 公式サイト

この情報は10月12日(土)時点での内容です。また、記事の内容は予告なく変更される場合があります。

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