約6.5年の周期で太陽を公転しているジャコビニ・ジンナー彗星を母天体とする流星群、「りゅう座流星群(ジャコビニ流星群)」が、2024年10月8日頃に極大を迎えます。
極大時刻は22時ごろと予測されており、10月8日(火)の日が暮れてから深夜あたりが見やすい時間帯となります。
この流星群は、かつて母天体が2公転する13年ごとに出現のチャンスがあり、1933年にヨーロッパで、1946年にはアメリカで流星嵐が観察されました。
2024年の今年は、その13年周期の年に当たるため、活発になることが期待されています。
ピーク時には通常1時間に約5個の流星を生成する小流星群ですが、定期的に爆発することで、日本では1985年と1998年に1時間あたり100個程度の流星の出現が観察されています。
また、今年は21時前に月が沈むため、月明かりのない空で流星を観測できることから、好条件といえるでしょう。
流星は、放射点を中心に放射状に出現しますが、放射点付近だけでなく、どちらの方向にも現れますので、なるべく空の広い範囲を見渡すようにしましょう。屋外の暗さに目が慣れるまで、最低でも15分ほどは観察を続けると良いでしょう。
レジャーシートを敷いて地面に寝転んだり、背もたれが傾けられるイスに座ったりすると、楽な姿勢で観察できます。
なお、夜間は少し冷える季節になってきましたので、長袖を1枚羽織るなど、服装を上手に工夫することをお勧めします。
観察の際には、事故に遭わないよう十分注意し、マナーを守って行動しましょう。
この情報は10月5日(土)時点での内容です。また、記事の内容は予告なく変更される場合があります。