半年後の2025年春、2本目の滑走路の運用が始まる福岡空港では、滑走路の増設事業が大詰めを迎えていて、舗装工事は9月中に終わる予定です。
“日本一の過密空港”と言われる福岡空港は、遅れの常態化やピーク時間帯の増便が難しいなど課題が指摘されてきました。このため、混雑の緩和や発着枠の拡大を図ろうと、現在の滑走路の西側、国際線ターミナル寄りに、平行して2本目の滑走路がつくられています。
2本目の滑走路は2025年3月に運用が始まる予定で、敷地面積の関係で現在の滑走路との間隔が210メートルと狭くなっているため、同時に離着陸ができないなど発着枠を拡大しづらくなっています。離着陸できる回数は、現在、1時間あたり38回ですが、滑走路を増設しても2回増えて40回にとどまる予定です。
離着陸が増える回数が1時間あたり2回でも年間では1万2000回ほど増えるとされていて、航空機に鳥が衝突するバードストライクなどトラブルで1本の滑走路が閉鎖されたとき補完的にもう1本の滑走路を使えることも重要なメリットだということです。
現在行われている滑走路の最終段階の舗装工事は9月中に終わる予定で、国土交通省博多港湾・空港整備事務所小田栄治室長は、「今のところ予定どおり順調に進んでいます」と話していました。
この情報は2024年9月15日(日)時点の内容です。最新の情報は公式サイト等から確認をお願いします。また、記事の内容は予告なく変更される場合があります。