福岡県(福岡県庁)は6日、トヨタ自動車(本社:愛知県豊田市)とプライムアースEVエナジー(本社:静岡県湖西市)が、福岡県内の「新松山臨海工業団地」に九州新工場を建設し、次世代BEV(次世代電気自動車)等への搭載を目指している次世代電池(パフォーマンス版)の生産を行うことが決定したと発表しました。
次世代電池(パフォーマンス版)は、現行車種であるbZ4Xに搭載している電池よりも航続距離やコスト、充電時間等の面でパフォーマンス性を高めたもので、九州新工場で2028年の生産開始が予定されています。
また、日産自動車は、2028年に軽電気自動車に搭載する予定のLFPバッテリーを開発・量産する計画を明らかにしており、そのための新工場を福岡県内に建設する予定としています。
九州にはEVや自動運転に必要な車載半導体や画像センサーなどの先端技術の生産拠点が集積しており、今回、新たに電気自動車の心臓部ともいうべきEV電池の工場が福岡県内に立地することで、「北部九州自動車産業グリーン先進拠点プロジェクト」は大きく前進します。
これにより、福岡県が「先進モビリティ」の一大生産拠点へと発展していく新時代が幕を開けます。
※プライムアースEVエナジー株式会社は、2024年10月1日から「トヨタバッテリー株式会社」に社名変更予定。
※LFPバッテリーとは、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーのことです。
次世代電池(パフォーマンス版)
トヨタ自動車の電動車bZ4X(ビーズィーフォーエックス)に搭載している電池と比べ、航続距離2倍/1,000km(空力や軽量化などの車両効率向上分を含む)を実現。また、コスト20%減、急速充電20分以下を目指すパフォーマンスを高めた次世代電池です。
この情報は9月7日(土)時点での内容です。また、記事の内容は予告なく変更される場合があります。