JAXAのJ-SPARCプロジェクト「KIBO宇宙放送局」によると、2023年5月15日(月)の19時39分頃に、国際宇宙ステーション(ISS)が九州エリアから見える位置(上空)を通過します。
宇宙空間の国際宇宙ステーションは、サッカー場くらいの大きさがあり、次の3つの条件、①ISSが上空を通過している、②ISSに太陽光が当たっている、③空が暗い、がそろえば、日の出前と日没後の2時間ほどの間に地上から肉眼で見ることができます。
今回は、九州の全県にて観測可能で(天候にもよりますが)好条件で目視することができます。
福岡県内の場合、19時39分30秒に南西の方位 仰角17度で見え始め、19時42分00秒に北北西の方位に仰角76度で最接近、19時45分00秒に北東の方位で見え終わります。最接近時のISSとの距離は427kmです。
仰角とは
今回の最大仰角は72度で、仰角は90度に近いほど見えやすくなります。※仰角が低いと、周辺のビルや木などに隠されてしまうほか、大気による減衰を受けて暗くなります。
各県の地平座標は以下の通りです。
佐賀県
19時39分00秒に南西の方位 仰角13度で見え始め、19時42分00秒に北北西の方位に仰角72度で最接近、19時45分00秒に北東の方位で見え終わります。最接近時のISSとの距離は436kmです。
長崎県
19時39分30秒に南西の方位 仰角19度で見え始め、19時41分30秒に西北西の方位に仰角69度で最接近、19時45分00秒に北東の方位で見え終わります。最接近時のISSとの距離は443kmです。
大分県
19時39分00秒に南西の方位 仰角11度で見え始め、19時42分00秒に北西の方位に仰角63度で最接近、19時45分00秒に北東の方位で見え終わります。最接近時のISSとの距離は463kmです。
熊本県
19時39分00秒に南西の方位 仰角13度で見え始め、19時42分00秒に北北西の方位に仰角64度で最接近、19時45分00秒に北東の方位で見え終わります。最接近時のISSとの距離は459kmです。
宮崎県
19時39分00秒に西南西の方位 仰角13度で見え始め、19時42分00秒に北北西の方位に仰角52度で最接近、19時45分00秒に北東の方位で見え終わります。最接近時のISSとの距離は521kmです。
鹿児島県
19時38分30秒に西南西の方位 仰角11度で見え始め、19時41分30秒に北西の方位に仰角55度で最接近、19時44分30秒に北東の方位で見え終わります。最接近時のISSとの距離は497kmです。
観測について
国際宇宙ステーションが星のように明るい点となって現れ、最初はゆっくりと、そして徐々にスピードアップしていきます。
1等級以上の明るい光の点がスーッと夜空を無音で通っていきます。見逃さないよう、視野を広くして観察するためにも、望遠鏡や双眼鏡は使用せず、肉眼で見るようにしましょう。
なお、飛行機とISSとの違いですが、ISSは白や赤や青の光が点滅しません。
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軌道情報の更新日時:2023年5月6日22時37分
この記事の内容は、2023年5月7日(日)時点での情報です。