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「古代エジプト美術館展」福岡アジア美術館にて開催中!

古代エジプト美術館展、福岡アジア美術館にて開催決定

西日本新聞社では、「古代エジプト美術館展」福岡会場について、2023年4月8日(土)から5月28日(日)までの期間、福岡アジア美術館にて開催。

同展は、日本唯一の古代エジプト専門美術館「古代エジプト美術館 渋谷」のコレクションを紹介するもので、国内では質量ともに第一級の内容を誇る同コレクションは、先王朝時代からローマ支配時代まで網羅しており、古代エジプト文化の全貌をうかがい知ることができます。

ミイラやミイラマスク、木棺、神殿の柱、ツタンカーメンの指輪といった世界的に貴重な遺物や、当時の生活様式がわかるジュエリーやレリーフなど約200点を展示。

そのほか、過去100年間学術的な調査がほとんどなされてこなかったメイドゥム(マイドゥーム)・ピラミッドの最新調査(2022年)の様子も紹介。

展覧会構成

古代エジプトの神々と信仰
古代エジプト人は、自らが存在するこの世界や宇宙は、創世神によって創造されたもので、その後、数多くの神々が誕生していったと考えていました。古代エジプトでは、多くの動物神が信仰されていましたが、これは動物には人間にはない特別な能力を持つことが注目されたためです。本章では、多様な神々の護符や神像、動物のミイラが紹介されます。

アテフ冠を被ったトト神像/末期王朝~プトレマイオス朝時代
アテフ冠を被ったトト神像/末期王朝~プトレマイオス朝時代
ウラエウス厨子装飾/新王国時代・第18王朝
ウラエウス厨子装飾/新王国時代・第18王朝

ファラオが率いた国家
古代エジプトの社会は、ファラオ(国王)を頂点とする国家であり、ファラオの下で、人口の約10%にあたるエリート高官たちによって国家は運営されていました。長い古代エジプトの歴史において、ファラオたちは、常に絶対的権力を行使していました。本章では、ファラオをモチーフとした像やレリーフ、神殿の柱などが紹介されます。

プトレマイオス2世フィラデルフィスの神殿の柱の基部
プトレマイオス2世フィラデルフィスの神殿の柱の基部
王とアトゥム神のレリーフ/第3中間期・第22王朝
王とアトゥム神のレリーフ/第3中間期・第22王朝

古代エジプト人の衣・食・住
古代エジプトでは、他の地域と比較して、当時の衣・食・住を考える上で多くの資料が存在しています。エジプトの乾燥したにより、墓に副葬された数多くの品々が朽ちることなく残されており、亜麻製の衣服や下着、履物、装身具、化粧道具なども多く存在しています。また、彼らが食べたパンや果物、野菜、肉なども乾燥した形で残されているほか、木製のイスやベッドなどの家具なども遺跡から出土する実物だけではなく、墓や神殿の壁面に描かれた壁画などの図像には、当時の人々の生活を示す多くの場面が描かれています。本章では、ツタンカーメン王の指輪や化粧用容器、ジュエリーなどが展示されます。

指輪/新王国時代
指輪/新王国時代
古代エジプト美術館展、福岡アジア美術館にて開催決定
ウジャト(聖なる眼)を付けたビーズの首飾り /新王国~末期王朝時代

古代エジプトの死生観―再生とミイラ
古代エジプト人は、死後に再生し永遠なる生命を得ると信じていました。そのため、死者の遺体はミイラとして保存されました。最古のエジプトのミイラは、先王朝時代のもので、人工的なものではなく自然乾燥によって作られたものです。その後、古代エジプトでは、ミイラ作りが盛んとなり、第3中間期(前1070~前664年)には、その技術は頂点に達しました。末期王朝時代からプトレマイオス朝、ローマ支配時代にかけても多くのミイラが作られており、本章では、少女のミイラや人型木棺、副葬品などが紹介されます。

ミイラマスク/プトレマイオス朝時代
ミイラマスク/プトレマイオス朝時代
人型木棺/プトレマイオス朝時代初期
人型木棺/プトレマイオス朝時代初期

音声ガイド

音声ガイドナビゲーターは俳優の酒井美紀さん。

古代エジプト美術館展、福岡アジア美術館にて開催決定

エジプト考古学に触れることを趣味とする俳優 酒井美紀さんが、古代エジプトの神話や人々の生活様式、死生観などを分かりやすく案内。時空を超えた旅を楽しめるだけでなく、音声ガイドだけのクイズもあります。ぜひ挑戦してみてください。

酒井美紀さんコメント
東京にある古代エジプト美術館 渋谷は何度も訪れていますが、どの遺物も本当に美しいんです。そして、「丁寧さ」「細やかさ」も魅力です。ただ見ているだけでも「すごい !」と思うのですが、「どうすごいのか」「何の用途で作られたのか」が分かると、より遺物を見た時に感動が大きくなりますね。今回、音声ガイドの台本を読ませていただいた時に私も「あっ、そうだったんだ !」と、改めて気づきや理解がありました。ぜひ、じっくりと細かい技術や繊細さ、美しさを堪能して頂きたいです。

音声ガイド概要
収録時間:約30分
貸出料金:1台 税込650円

開催概要

会期
2023年4月8日~5月28日
休館日
水曜日
ただし、5月3日(水・祝)は開館し、5月8日(月)は休館
会場
福岡アジア美術館 7階
企画ギャラリーA・B・C
リバレインセンタービル7階
観覧時間
9:30~18:00
毎週金・土曜日は20時まで
最終入場は30分前まで
観覧料
一般:1,600円(1,400円)、高大生:1,300円(1,100円)、小中生:800円(600円)※( )内は前売。
※チケットは、ARTNEチケットオンライン、ローソンチケット(Lコード82255)、セブンチケット(セブンコード098-803)等で販売
主催
古代エジプト美術館 渋谷、西日本新聞社、TNCテレビ西日本、西日本新聞イベントサービス
監修
ロバート・スティーヴン・ビアンキ(古代エジプト美術館 渋谷 主任学芸員)
学術協力
近藤二郎(早稲田大学 名誉教授)、大城道則(駒澤大学 教授)
企画協力
アートプランニング レイ
協力
駒澤大学、FARO、関西大学、福岡アジア美術館
後援
エジプト大使館
問合せ
西日本新聞イベントサービス
TEL:092-711-5491
平日9:30~17:30

古代エジプト美術館展 公式サイト

この記事の情報は2023年3月29日(水)現在のものです。最新の情報は公式サイト等から確認をお願いします。

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