明治2年より醤油や味噌など基礎調味料の製造・販売を手掛ける株式会社フンドーダイ(熊本県熊本市)は、来る2月6日の「煮物の日」に向けて、全国1,050名に和の煮物に関する意識調査を実施しました。
フンドーダイは、煮物文化の普及を目標に2月6日を「に(2)る(6)=煮る」という語呂合わせから、「煮物の日」として2022年に制定しました(一般社団法人 日本記念日協会認定)。
食が多様化し、家庭で和食が作られる機会は減少していますが、煮物は和食の中でも料理レパートリーが豊富で気軽にチャレンジできる料理です。
このような背景の下、2022年に伝統的な煮物の“文化”と“こころ”を伝えるプロジェクト「しあわせ、煮物時間。」と称して特設サイトにて多彩なレシピ動画を公開しました。
「しあわせ、煮物時間。」URL:https://nimono.jp/
本年は、全国の生活者が煮物についてどのように感じているのかを解き明かし、より煮物について好きになってもらいたいという思いで『和の煮物に関する意識調査』を実施しました。
<和の煮物に関する意識調査>結果発表
≪和の煮物に関する意識調査 調査サマリー≫
【1】 家庭で煮物を作る頻度は週1回が最多、また、食べる頻度も週1回が最多
【2】 煮物に入っていると嬉しい具材、「フキ」も人気!?
【3】“おふくろの味”の煮物は「サツマイモの甘煮」が人気
【4】 関東では「甘め」が1位。煮物の味付けは「酸っぱめ」「さっぱりめ」の風味がランキング上位に。
【5】 煮物に対する印象、40代以上が好む傾向が急増
【6】 煮物が美味しそうな都道府県トップ10を発表! 1位の“煮物県”は「北海道」!
【7】 この人が作る煮物を食べてみたい! 男性部門1位「タモリ」さん、女性部門1位「杏」さん
※株式会社フンドーダイ調べ
【1】家庭で煮物を作る頻度は週1回が最多、また、食べる頻度も週1回が最多
まず、家庭で煮物料理を作る頻度を聞いてみたところ「週に1回」が26.4%と最多でした。次いで「月に1回」が18.5%、「週に2~3回」が15.9%という結果になりました。そのほか「毎日」「週に4~5回」と答えた方々も合わせると、実に約65%以上の方々が月に1回以上は煮物料理を作っている、という傾向が伺えました。また、煮物料理を食べる頻度を尋ねてみたところ、同じく「週に1回」が最多の27.1%、次いで「月に1回」が20.8%、「週に2~3回」が20.5%という結果になりました。しかし「毎日」「週に4~5回」と答えた方々を合わせると約75%を超え、煮物料理を作る以上にスーパーやコンビニで買ったり、外食で食べたりなどしていることが伺え、生活者と煮物料理との身近さを感じられる結果になりました。
【2】 煮物に入っていると嬉しい具材、「フキ」も人気!?
続いて、煮物料理に入っていると嬉しい具材を聞いてみました。味の好みは生まれた地域の食文化に左右されることが多いこともあり、出身地域別で結果を見てみたところ、それぞれの地域で人気の具材はバラバラな結果となりましたが、中でも「はんぺん」と「フキ」は3地域でトップ5入りしました。出身地の異なるパートナーや友人に煮物料理を振舞う際にはこれらの食材を入れると好きな具材でケンカにならないかもしれません。年代別に見てみると10代~30代は肉や魚、トマト煮などで人気のトマトなどが上位にランクインしているのに対し、40代以降は急に野菜や豆類、昆布といった具材がランクイン。よりヘルシーな食生活が好まれていると伺える結果となりました。
【3】“おふくろの味”の煮物は「サツマイモの甘煮」が人気
煮物料理と言えば「家庭でお母さんが作ってくれた」という昔ながらの思い出がある方も多いはず。そこで“おふくろの味”ともいえるご家庭の煮物料理について尋ねてみました。こちらも出身地域別に見てみると「サツマイモの甘煮」が3地域で高い割合となり、それぞれトップ5にランクインしました。また「その他」の回答を見ると新潟県の「のっぺ」や、福岡県の「がめ煮」、佐賀県の「のっぺい汁」といった郷土料理の名前が挙がりました。“おふくろの味”の煮物料理と聞いて、郷土料理の名前が挙がるのは、煮物料理の伝統性を感じられる結果とも言えます。
【4】 関東では「甘め」が1位。煮物の味付けは「酸っぱめ」「さっぱりめ」の風味がランキング上位に。
煮物料理と一口に言っても味付けも様々です。そこで、煮物料理における好まれる風味を尋ねてみました。こちらも出身地域別に見てみると、じっくりと煮詰めた「こってりめ」とした味よりも「酸っぱめ」の風味が4つの地域でトップ3にランクインしました。次いで「さっぱりめ」の風味が好まれています。これは、若い世代でトマトやタコといった食材が好まれていることからも「酸っぱめ」「さっぱりめ」といった酸味を感じられる風味が好まれると考えられます。また、関東では「甘め」が1位となり、甘い味付けが関東のみなさまにも好まれる傾向にあるようです。
【5】 煮物に対する印象、40代以上が好む傾向が急増
これまでは煮物そのものの料理や味について尋ねてみましたが、人々は煮物料理についてどのような思いでいるのでしょうか。「とても好き」「やや好き」「あまり好きではない」「好きではない」の4択で尋ねたところ、「あまり好きではない」「好きではない」では10~30代が多かったのに対し、「とても好き」「やや好き」の回答では40代以上が多く見られます。ライフスタイルや食生活の変化が反映された結果とも言えます。当社ももっと若い世代に受け入れてもらえるような調味料やレシピを開発したいと考えます。 【6】 煮物が美味しそうな都道府県トップ10を発表!1位の“煮物県”は「北海道」!
また「あなたが、美味しい煮物料理が食べられそうだと思う都道府県」をイメージで尋ねてみたところ、北海道が1位となりました。北海道は骨まで食べられる「カスベの煮付け」などが郷土料理として知られており、海の幸を使った煮物料理が多くあります。次いで、2位が秋田県、3位が山形県、4位が同着の青森県、京都府という結果になりました。
【7】 この人が作る煮物料理を食べてみたい! 男性部門1位「タモリ」さん、女性部門1位「杏」さん
最後に「この人が作る煮物料理を食べてみたい」とイメージする方を人気の男性有名人、女性有名人でそれぞれ尋ねてみました。(複数回答)
その結果、男性有名人では1位が「タモリ」さん、2位が「相葉雅紀」さん、3位が「大泉洋」さんになりました。タモリさんや大泉洋さんは芸能界でも料理上手として知られ、相葉雅紀さんはご自身が担当される番組で料理をする機会も多く、アンケート回答者のみなさんの「食べてみたい」という気持ちが反映された結果となりました。その他の回答では、同じく料理番組を担当された経験のある木村拓哉さんや、オリーブオイルの印象の強い速水もこみちさんなどの回答も目立ちました。
女性有名人では、1位が「杏」さん、2位が「石田ゆり子」さん、3位が「北川景子」さんという結果になりました。杏さんと言えば、ご自身のYouTubeチャンネルで料理動画をアップしており、昨年パリに移住後にアップしたクリスマス料理の動画が話題になるほど、料理の腕前は折り紙付きです。また、Instagramに料理の写真をアップしている石田ゆり子さんや、手料理を自身のブログにアップしている北川景子さんなど、手料理のイメージのある有名人が並びました。その他の回答では、料理研究家の鈴木登紀子さんやおしどり夫婦として人気の北斗晶さんといった方々のほか、松浦亜弥さんや藤本美貴さんといったアイドル活動をされている方々も並びました。
≪調査概要≫
調査内容:和の煮物に関する意識調査
調査期間:2023年1月17日(火)~19日(木)
調査対象:全国の10代~70代以上の男女 1,050名(各年代150名ずつ)
調査主体:株式会社フンドーダイ
調査方法:クロス・マーケティングのQiQUMOを使った調査
※株式会社フンドーダイ調べ
この情報は2023年1月28日(土)時点の内容です。最新の情報は公式サイト等から確認をお願いします。また、記事の内容は予告なく変更される場合があります。