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1600年余りの伝統、日本三大火祭りの一つ「大善寺玉垂宮の鬼夜」1月7日開催

日本三大火祭りの一つ「大善寺玉垂宮の鬼夜(だいぜんじたまたれぐう)」が、2023年1月7日(土)に開催されます。

「大善寺玉垂宮の鬼夜」は、大晦日の夜から正月7日まで行われる「鬼会(オニエ)」の最終日に行われる行事で、1600年余りの伝統があり、日本三大火祭りの一つに数えられるとともに、国の重要無形民俗文化財に指定されています。

仁徳天皇56年(368)1月7日、勅命により藤大臣が、当地を荒し人民を苦しめていた賊徒・肥前国水上の桜桃沈輪を、闇夜に松明を照らして探し出し、首を討ち取って焼却したのが始まりだと言われています。

1月7日は「鬼面尊神渡御・還御」や「汐井汲み神事」「シオイカキ」といった神事後、二番鐘が打たれた後に、暗闇の中、奥神殿から鬼火(大晦日の夜神官が燧石で取った御神火)が出て、一斉に大松明に点火されます。

その後、燃え盛る大松明の前で「鉾面神事」が行われます。この「鉾面神事」は10分足らずと時間は短いのですが、古式にのっとった、赤・青の天狗による相克の「魔払い神事」で、鬼夜の起源を表すとも言われています。

そして、いよいよ「大松明廻し」が始まります。長さ約13m、重さ約1.2tの「日本一」といわれる大松明6本が、紅蓮の炎を上げて燃え上がり、それを数百人の締め込み姿の氏子若衆が、「カリマタ(先が二又になった樫の棒)」で支えて、本殿を廻る様は圧巻です。その間、鬼は姿を隠したまま、シャグマの子供たちに囲まれて鬼堂(オニドウ)の周囲を7回半回ります。

この鬼の堂回りが終わると、一番松明が「惣門くぐり」を行います。これは、一番松明だけの特権で、燃え盛る大松明が狭い惣門をくぐり抜ける様子も見事です。その後、鬼はシャグマの子供や棒頭に護られて、密かに汐井場で禊をし、神殿に帰ります。鬼が神殿に戻ると、明りが灯されるとともに、厄鐘が、7・5・3と打たれ、行事が終わります。

なお、大松明の火の粉をあびると無病息災といわれ、毎年、家内安全、災難消除、開運招福を祈願する多くの方々で賑わいます。

※大松明は直径約1m、長さ約13m、重さ約1.2トンで、大善寺町の住民が毎年1月4日の午前中に作りあげています。
※「鬼会」は、大晦日の夜に 燧石(ヒウチイシ)でとった御神火を神殿に灯し、神官が斎戒沐浴して七日七晩守り続け、天下泰平・国家安穏・五穀豊穣・家内安全・災難消除の祈願をする行事です。

大善寺玉垂宮の鬼夜|久留米観光サイト ほとめきの街 久留米

この情報は2022年12月30日(金)時点の内容です。最新の情報は公式サイト等から確認をお願いします。また、記事の内容は予告なく変更される場合があります。

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