新春の九博は、九州初公開の国宝やスペシャルプレゼント、楽しいイベントなど、盛りだくさん内容で展開されます。
【新春特別公開】 徳川美術館所蔵 国宝 初音の調度
徳川美術館に所蔵される国宝「初音の調度」は、徳川三代将軍家光の長女である千代姫が、寛永16年(1639)、尾張徳川家二代光友に嫁ぐ折に制作された婚礼調度です。
「初音」という名称は、この千代姫の持参した婚礼調度のうち多くが、『源氏物語』「初音」帖に題材を得ていることに由来します。金銀を贅沢に使い、高度な蒔絵技術を尽くして制作された豪華な調度は、大名婚礼調度の白眉として名高いものです。
今回は、この国宝「初音の調度」のうち、机、色紙箱と、同じく『源氏物語』「胡蝶」の場面を描いた長文箱の三件を展示し、南部家ゆかりの大揃いの婚礼調度も合わせて紹介されます。
新春を飾るにふさわしい華麗なる婚礼調度の数々を、ゆっくりと楽しんでみてはいかがでしょうか。
会期
2023年1月1日(日・祝)~1月29日(日)
会場
4階文化交流展示室 第9室
観覧料
一般700円、大学生350円、高校生以下・18歳未満および満70歳以上は無料、1月24日~29日の期間は、特別展「加耶」の半券でも観覧できます。
【お正月限定企画】「宗像・大島の塩」プレゼント
お正月の文化交流展示室では、来場者に「宗像・大島の塩」がプレゼントされます。玄界灘に位置する世界遺産の島、宗像・大島。その大島の海水で作られた塩は、天然のミネラルが豊富で、旨味があり、肉料理・魚料理などを引き立てます。昔ながらの直焚き・天日干しで、年間限られた量しか作られない貴重な塩です。
配付場所は4階 文化交流展示室(文化交流展の観覧料が必要です)。配布は各日500個で先着順。なくなり次第終了となります。
【特別展】「加耶」
加耶は3世紀から6世紀にかけて、朝鮮半島中南部に興った国々の総称です。鉄で栄え、金で飾った加耶諸国は、古墳時代の日本にもさまざまな影響を与えました。
同展では、最新の研究成果に基づいて、加耶の前身である弁韓に始まり、562年に大加耶が滅亡するまでの、加耶の興亡の歴史をたどります。また、加耶をはじめとするさまざまな地域から日本列島にやってきた「渡来人」たちがもたらした文化・技術に着目し、発掘調査出土品から、日本文化の形成過程に迫ります。
会期
2023年1月24日(火)~3月19日(日)
会場
3階 特別展示室
観覧料
一般1,700円(1,500円)、高大生1,000円(800円)、小中生600円(400円)
カッコ内は前売り料金
そのほかのニューイヤーズイベントについては、以下の公式サイトから詳細を確認できます。
この記事の情報は2022年12月28日(水)時点での内容です。