クリーニング事業を営む龍クリーニング（本社：福岡県大牟田市）では、福岡市西区姪浜に、24時間営業・完全無人のクリーニング店「龍洗濯室」をオープンしたと発表しました。
近年の人手不足や人件費高騰などを背景に、小売店や飲食店を中心に無人化の動きがあります。さらにこのコロナ禍での非接触が後押しする形で、無人店舗の出店が加速してきました。飲食では餃子の無人店舗が全国に急拡大しているほか、大手コンビニエンスストアも各社続々と実験店を出店しています。さらには、洋品店などにも無人店舗の波は広がっています。
小売業や飲食業で施策されることが多い店舗の無人化ですが、クリーニング業界でも無人店舗の導入が始まっています。福岡市西区の姪浜駅から徒歩5分の場所に、福岡では初のクリーニングの無人店舗「龍洗濯室」が11月に本格オープンしました。24時間営業なので、忙しくてクリーニングに行く時間がない、営業時間に間に合わないという人に便利です。
「龍洗濯室」では会員制を採用しており、毎月上限枚数まで定額で洗濯物を預けることができます。利用方法はランドリーバッグに洗濯物を入れて預入ボックスに投入すれば、後日所定のロッカーに戻ってくるという簡単な仕組みです。出来上がり時にはメールの通知があり、受取り期日内であればいつでも受け取ることができます。
「龍洗濯室」を手掛ける龍クリーニングでは、自社フランチャイズ店オーナーの高齢化による閉店が相次いだことから、無人店舗の出店を決断。2016年から試行錯誤を重ねて無人システムを開発し特許を取得、行政の許認可を経て今回の開店となりました。
無人クリーニング店開業の大きな課題は、持ち込まれた洗濯物1点1点を識別して料金計算するという、これまで人がやってきたことをどう解決するかという点にありました。そこで、1点1点を識別するのではなく、洗濯物の種類ごとに上限枚数を設けた定額制を採用。
例えば、シャツ・ブラウス・カットソーのプランなら、月10枚までで5,500円というような形です。
また、防犯面にも配慮しており、店舗の入り口は二重扉となっていて、二つ目の扉は、会員カードをかざすことで、会員しか入れないようになっています。
会員手続きはホームページや店舗でも可能。コンシェルジュダイヤルで尋ねながら手続きするのが最もスムーズです。
現在、店頭入会限定キャンペーンとして、シャツ・ブラウス・カットソー・ジャケット・パンツ・スカート・ワンピースなど、どれでも3点の通常価格3,850円を2,000円で利用できます。さらにランドリーバッグなどの会員キット（店頭価格2,000円）も無料提供しているとのことです。
所在地は、福岡市西区姪浜駅南1丁目7-12 入江ビル1F（地図はこちら）です。
この情報は2022年11月10日（木）時点での内容です。最新の情報は公式サイト等から確認をお願いします。また、記事の内容は予告なく変更される場合があります。