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宗像市の離島「地島(じのしま)」で無添加せっけんだけ使う実験、有機物が減って水質が改善

宗像市の離島で、入浴や洗濯などに無添加のせっけんだけを使ってもらう実験が行われ、その結果、下水処理場から海に放流される水がきれいになったことが宗像市やせっけんメーカーなどの調査でわかりました。

この調査は、化学物質などを含む合成洗剤を無添加のせっけんに切り替えると環境がどう変化するかを調べようと、宗像市や北九州市のせっけんメーカー、それに山口大学などが共同で行いました。

実験では、宗像市の離島・地島の住民およそ140人に去年9月からの3か月間、入浴や洗濯などに無添加のせっけんだけを使ってもらいました。その結果、島の下水処理場から海に放流される水に含まれる有機物が減って、水質が改善したということです。

<使用商品>
・シャボン玉台所用せっけん
・シャボン玉スノール(洗濯用)
・酸素系漂白剤
・手洗いせっけんバブルガード
・せっけんハミガキ
・無添加せっけんシャンプー泡タイプ
・無添加せっけんシャンプー専用リンス
・無添加ボディソープたっぷり泡
・無添加フェイシャルソープ

また、住民へのアンケートでは、環境問題に「関心がある」と答えた人が実験の前と比べて20パーセント近く増えたということです。

実験を担当したせっけんメーカーの吉田光希さんは「短期間でも無添加のせっけんを使うことで海に放流される水がきれいになったという結果が出て、有意義な実験だった」と話していました。

宗像市などは、今回の実験の結果を海の環境保全活動や「SDGs」=持続可能な開発目標の推進につなげたいとしています。

▶ NHKNEWSWEB

この情報は2022年9月28日(水)時点の内容です。最新の情報は公式サイトなどにて確認をお願いします。

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