古民家活用を軸とした地域活性化事業を推進するtsumugi(所在地:福岡県うきは市)では、福岡県うきは市で築100年以上の大型町屋と旧邸宅を活用した、市内初の分散型古民家宿「みなも」を、2022年7月17日(日)に開業すると発表しました。
オープンに先立ち、6月17日より同施設のうち、堀江邸のみがプレオープンします。
同施設は、白壁土蔵造りの建物群と水路で構成された風情ある町並みが残る、国の重要伝統的建造物群保存地区(以下、重伝建)「筑後吉井」において、点在する複数の古民家を活用した宿泊施設です。
同事業は、空き家となっていた歴史ある建物を、地域固有の文化・風土を起点に再生・活用し、うきは市の既存産業や既存事業者と連携しながら県内外からの滞在者を誘客することで、地域に利益を還元するとともに、同地の固有の風土や文化を発信し、まちの風景を維持していくことを目指しています。
施設は、2棟5室の分散型宿泊施設で、フロントと4室の客室がある「碓井邸」は、菜種油と櫨蝋の問屋を生業としていた大地主の店舗兼住宅で、地区内では唯一の鼠漆喰様式の建物でもあります。また、1棟貸しの「堀江邸」は、同地で診療所を営んでいた家族の明治期に建てられた旧邸宅です。
古来より、山脈から湧く良質で豊富な地下水と、北部九州を横断する九州一の大河・筑後川とともに生きてきたうきはでは、今もなお、水を起点とした人流・食・自然・文化・歴史が脈々と受け継がれ、その営みを体感することができます。「水に支えられたうきはの営みに浸る」をコンセプトに、今あるものや人との交流を通し、その背景やルーツに触れ、うきはの暮らしを垣間みながら、ゆったりと寛ぐひとときが提供されます。
趣向の異なる5つの客室
2棟5室ではそれぞれ趣向の異なる滞在を提供。各客室にそれぞれ、「知識(本)」「空間」「音」「水」「暮らす」のテーマを設け、いずれも建物の風合いを活かしつつ、同地での過ごし方を提案する客室となっており、宿泊者の好みに合わせ滞在空間を選ぶことができます。 また、客室に設置された小物用品は、暮らしのギャラリー「ぶどうのたね」によるセレクト。温かみを感じられる品々を取り揃えています。
うきはに浸る滞在
各客室には、湧水やお酒、在来茶や麺などの「水」と関係性の深いうきはの産品を揃えており、滞在中に部屋で味わうもよし、持ち帰り自宅で楽しむもまたよし。地域の食・文化・作り手・繋ぎ手を知り、宿泊者と縁を結ぶきっかけとして用意されます。※内容は客室・時期により異なることがあります。
季節の地域食材をふんだんに味わうとっておきの朝食
うきはは、野菜や果物をはじめ、食卓にならぶ食材のほとんどを地産地消できるほど、食資源の豊かなまちです。ぶどうのたねのシェフが監修し、生産者の想いと土地の力が込められた食材を、同地ならではの味わい方に仕立て、1日のはじまりを彩る<とっておきの朝食>が提供されます。
この情報は2022年6月16日(木)時点での内容です。最新の情報は公式サイトなどから確認をお願いします。