西日本鉄道では、いすゞ自動車、三菱商事、福岡国際空港と共同で、福岡空港内において大型自動運転バスを用いた自動運転の実証実験を 2022年3月8日(火)より実施すると発表しました。
現在、同社を含む多くのバス事業者は「バス運転士不足」や「利用者減少に伴う採算悪化」などの課題を抱えており、これらの課題解決に向け、自動運転バスは、移動手段の確保やバス運転士の省人化に繋がるとともに、増便や運行時間帯の拡大などバスの利便性向上などに寄与するものとして期待されています。
同社ではこれまでに、経済産業省・国土交通省の事業の一環として北九州エリアにおいて 2020年2月に小型自動運転バス、同年10月に中型自動運転バスの実証実験を行うなど、様々な取り組みを行ってきました。
そして今回、これまでのノウハウを活かして、同社として初めてとなる大型自動運転バスを用いた実証実験に取り組みます。
今回使用される大型自動運転バスは、自車位置推定手段として3Dマップを利用します。車載のLiDAR(ライダー)で受信した情報と3Dマップを照合することで、高精細な自車位置推定と高い障害物検知が期待されます。
LiDAR
同実証実験において同社は、自動運転バスの運行業務を担い、運行主体としての安全性・利便性に関する知見の獲得や運用・サービス面における課題点の検証等を行います。
実証実験の概要
実証期間
2022年3月 日(火)~4月8日(金)
実証区間
福岡空港国内線・国際線連絡バス道路 約1.4km
車両 導入台数
大型自動運転バス 1台
車名
いすゞ自動車「いすゞエルガ 2RG-LV290Q3」
乗車定員
79人(座席29席)
運行便数
1日8往復
運行時間帯
6時~21時
日により運行時刻は異なります
※一般の利用客は乗車できません。当日の天候や車両のメンテナンス状況などにより運行予定が変更となる場合があります。
検証内容
大型自動運転バスの技術評価・改善
大型自動運転バスの安全性・利便性に関する知見の獲得
大型自動運転バス利用における運用・サービス両面における課題点の検証
<車載機器>
LiDAR
検知したスキャンデータを 3D マップと照合した自車位置の推定。自車周辺の構造物や車両などの検知。
望遠・広角カメラ
信号の灯火色を検知、周辺環境検知の補助
ミリ波レーダ
側方の車両の検知
ジャイロセンサー
自車位置測定の補正
GNSS アンテナ
自車位置推定の補正
この情報は2022年3月9日(水)時点での内容です。最新の情報は公式サイトなどから確認をお願いします。