新型コロナウイルスのワクチン証明や陰性証明を指をかざすだけで済ませることができるシステムを九州大学などのグループが開発しました。このシステムは、日立製作所と九州大学などのグループが開発しました。
指の静脈を使う生体認証は、クレジットカードと紐づけることで飲食店の支払いなどに導入する実証が行われていますが、この技術をワクチンの接種証明とコロナの陰性証明に応用します。
まず、専用の機械で自分の指を登録し、指定された施設で抗原検査やPCR検査を受けます。検査結果は九州大学病院の医師に送られ、医師が問診をしたうえで陰性証明書を発行します。
この証明書と指の生体認証を紐づけ、飲食店などで専用の端末に指をかざすだけで、証明を済ませることができる仕組みです。ワクチンの接種証明は、事前に接種済証を登録する形で行います。
開発グループでは、実証を続けたうえで実用化を目指すことにしています。九州大学病院の中島直樹教授は、「経済的な活性化を進めるうえで必要となり、実現すれば安心の社会につながると思う」と話しています。
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この情報は2021年11月5日(金)時点の内容です。最新の情報は公式サイトなどにて確認をお願いします。