福岡のニュース

「FINA世界水泳FUKUOKA2022」開幕200日を前に入江選手、鈴木選手、寺内選手が福岡の地に集結!

FINA世界水泳FUKUOKA2022 開幕200日前イベント
開幕200日を前に入江選手、鈴木選手、寺内選手が福岡の地に集結!
応援リーダーの松岡修造さん、レジェンドOG寺川綾さんも激励!

入江選手「たくさんの人の前で泳ぎたいという気持ちが僕を来年の世界水泳に繋げてくれた 」
鈴木選手「応援してくれる人に恩返しをするために、地元福岡の世界水泳出場へ」
寺内選手「まさか20年後に福岡で開催される世界水泳を目指しているとは思わなかった」第19回FINA世界水泳選手権2022福岡大会組織委員会(会長:鈴木大地)は、来年5月に福岡市で開催される、第19回 FINA世界水泳選手権2022福岡大会の開催200日前を記念したイベント「FINA世界水泳FUKUOKA2022 開幕200日前イベント」を、2021年10月25日(月)にマリンメッセ福岡B館エントランスロビーにて開催いたしました。

イベントの開会に伴い、国際水泳連盟会長のフセイン・アル=ムサラムがビデオメッセージを寄せ、「200日という節目を迎えるにあたり、我々FINAも全面的にサポートしていきます。これまで見たことのないような素晴らしい大会をお届けいたします」など、大会に係る選手や
コーチ、スタッフ、福岡市民に向けての感謝と応援メッセージを贈りました。 その後、本大会副会長および福岡市長の高島宗一郎と本大会応援リーダーに就任した松岡修造さんが登場。松岡さんから、「何故1年前ではなく、200日前のタイミングなのか」と尋ねられた高島市長は、「コロナの影響により難しかったところがある。でも時は来た。ワクチン接種も進み、感染対策に関しても分かってきたことが多い。この大会をみんなが動き出すきっかけにしたい」と大会開催への意気込みを語りました。

その回答を受け松岡さんは、「(コロナの影響による)ニューノーマルだからこそできるような、大会に向けてみんながひとつ気持ちを合わせて何かをやっていきたい」 とコメント。高島市長も「まさにそういうことをお願いしたいです。選手名が分からなくても、大会が始まったり、競技を見たり、みんな日本の選手を応援すると思う。でもそうではなくて、ひとつのイベントを通して、街がどう動いていくのかが大事」と、二人で世界水泳の開催意義や開催都市福岡の未来について熱く語りました。 続いてステージ上には、競泳界から、21年前に福岡で世界水泳デビューを果たした寺川綾さん、世界水泳7大会連続出場を狙う入江陵介選手、地元福岡で開催される本大会で2大会ぶりの出場を目指す鈴木聡美選手、さらに飛込界から、21年前福岡で世界水泳飛込競技日本人初のメダルを獲得した寺内健選手が登場。

登壇者を代表し、大会コンセプトである“WATER MEETS THEFUTURE”の実現に向けて制作された実際の競泳・アーティスティックスイミングの会場(マリンメッセ福岡A館)をリアルに体験できるVRコンテンツを飛込・寺内選手が体験しました。「競泳の会場は応援に行くことはあるが、プールの中に入るというのは初めて」という寺内選手は、「すごい、これは!」と興奮した様子で観客席やプールサイドなど会場内を巡り、最後センターレーンの飛び込み台に立つと、「競泳選手が見ているのはこういう景色で、ここでメダルを獲るんだという気持ちになるのかと思うと少し緊張した」とコメントしました。

イベント前に同じVRコンテンツを体験した鈴木選手は「表彰台にあがったような気分になれてモチベーションがあがった。会場の雰囲気も感じることができて、さらにモチベーションも上がり、早く帰ってトレーニングやりたい」、入江選手は「まだ泳いでいないのに、泳いだ気分にさせてもらった。ワクワクが増した」とそれぞれ感想を述べました。また、前日に体験した寺川さんは「プールに入った時に見上げる天井の感じがリアルで、福岡での世界水泳に出場する選手は、この光景を目にして勝負するんだなと感慨深かった」と元背泳ぎ選手ならではの視点で、VRコンテンツ体験を振り返りました。

続いて行われたトークセッションで、登壇者それぞれに世界水泳にまつわる思い出を伺うと、福岡県遠賀町出身の鈴木選手は、イベント前日に実家に寄った際に2001年大会のうちわを見つけたと明かし、「また福岡で開催されるんだと思うと同時に、応援してくれる皆さんのために恩返しをするためにも、これは出なきゃという思いを改めて強く持った」と21年ぶりに地元福岡での開催となる本大会にかける想いを語りました。入江選手は、一番思い出に残っている世界水泳は2009年、初出場したローマ大会と話し、「高速水着などの問題もある中で、自己ベストを出して銀メダルを取ることができ、とても思い出深い大会」と振り返りました。

2001年の福岡大会にも出場した寺内選手は、「まずは、20年前はまさか20年後にまた福岡で世界水泳が開催されて、それを自分が目指しているとは想像もしていなかった。20年前、日本で初めて開催された世界水泳では、正直調子は良くなかったが、福岡やみなさんの応援が力になり、結果を残すことができたことをよく覚えている」と思い出を紹介。

そして「あそこから、日本国内における水泳の盛り上がりは一気に加速した。それとは比にならないくらい今大会は盛り上がると思うので楽しみ」と、20年前を知る現役レジェンドだからこそ感じている水泳界の盛り上がりについても触れました。

最後に、現役続行、そして本大会への意気込みについて聞かれると、入江選手は「まだ泳ぎたい気持ちがあった。たくさんの人の前で泳ぎたいという気持ちもどこかにあって、そういった色々な気持ちが僕を世界水泳に繋げてくれた。まずは代表権をしっかり獲得したい。先日、萩野選手が引退を発表したが、競泳界はまた新しい世代が入ってきて、新しいチームになる。未来のあるチームを目指したい」と日本チームへの思いも語りました。また、現役生活30年の寺内選手は、「いまでも日々の練習の中で以前よりも強くなれていると実感することがある。それが自分を突き動かしている。ぜひ福岡に恩返しをしたい。そして飛込の会場にも足を運んでもらって、若い世代にもその様子をみせてあげたい」、地元開催の本大会の出場を目指す鈴木選手は「自分の集大成のつもりで、頑張っていきたい。やることも明確。弱い自分と向き合いながら、強い自分を作り直して出場を目指す。世界水泳は50m平泳ぎもあるので、よりパワフルな鈴木聡美をお見せしたい」と強い決意を明かしました。 ここまで選手らの話を聞いていた松岡さんは、「2001年の世界水泳福岡大会は日本のスポーツを変えた。あれ以上の大会があるのかといつも思っていた。今日市長や皆さんの話しを聞いて、絶対に変わらなきゃいけないと思った。選手、そして伝える側の僕らも進化する必要がある。福岡のみなさんには世界大会を成功させるという情熱を持って、福岡、スポーツを変えていく勢いがあってほしい」とメッセージを贈りました。 本大会は、来年5月13日(金)から5月29日(日)の間、マリンメッセ福岡をメイン会場に競泳、飛込、ハイダイビング、水球、アーティスティックスイミング、オープンウォータースイミングの全6種別76種目が行われます。

日本で世界水泳が開催されるのは21年ぶり2回目。本イベントを行ったマリンメッセ福岡B館は水球、隣接するA館は競泳とアーティスティックスイミングの競技会場です。

【質疑応答】
Q: 福岡での開催をどう盛り上げたいか。また、福岡で楽しみにしていることは何か。
寺内選手)コロナの状況が良くなることを前提に、外国からのお客さんには福岡の街を楽しんでもらいたいのはもちろん、海外からも多く選手が来日すると思うので、後輩たちには選手間のコミュニケーションも楽しんで欲しいと思います。

鈴木選手)私自身はこの大会は、福岡に対する恩返しだと思っています。このお祭りを盛り上げる一員として、さらに福岡出身として引っ張っていきたいです。福岡は食べ物もおいしいので、そういったことも紹介していきたいです。

入江選手)世界水泳は競技するだけではなく、”その都市を学ぶ”という意味でも非常に大切な大会だと思います。可能であれば参加する選手たちにも、福岡について多く知ってもらいたいです。僕自身も昨日福岡に入って、水炊きやとりまぶしをいただきました。

Q:寺内選手に質問です。現役続行に対しての心境を教えてください。
寺内選手)東京オリンピックも終わって、どうするかというのは少しは悩みましたし、自分がこれからどう戦えるのか、どう戦いたいかという想いは今でも模索中ではあります。しかし、2月の選考会に向けて、まだ追い込む段階ではないが、身体作りなどは続けておりますし、このようなイベントに出させていただいたり、世界水泳が迫っているという気持ちが自分の高揚感にもつながっています。なので、どういう風に現役続行するのかはあまり意識しすぎずに、自分の気持ちに?をつかずに1歩ずつ動き出したいと思っています。

▶ FINA世界水泳FUKUOKA2022公式Twitter

この情報は2021年10月26日(火)時点の内容です。最新の情報は公式サイトなどにて確認をお願いします。

899
URL :
TRACKBACK URL :
Return Top