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空間再生事業 劇団GIGA ガルシア・ロルカ悲劇三部作プロジェクト 第三章 野外移動劇「血の婚礼」

逃げた!ふたりで逃げた!馬に乗って。抱き合って。流れ星みたいに逃げたよ。さあ、ここから出るんだ!道という道をさがせ。また血を流すときが来た。敵と味方だ。あんたはあんたの一族と、あたしはあたしの一族と。追っかけろ!追っかけるんだ!
~ガルシア・ロルカ「血の婚礼」より~

2021年10月16日(土)・10月17日(日)16:00 開演
舞鶴公園内 梅園集合人間は誰しも自分の中に、原始的なものをもっていてその中に本物の芸術があると考えます。スペインの偉大な作家「ガルシア・ロルカ」の作品にはそれがあります。原始的な力強さを持つ作品を原始的な空間である野外劇として立ち上げることが企画の起点です。

「血の婚礼」は、昨今のワイドショーを賑わすようなありふれた物語ですが、ロルカは本質的にスペイン的な「悲劇」で充たしています。ラストシーンの男たちの死を悲しむ女たちの歌は、死に挑む歌のようでもあります。内戦の続くスペインの民衆は多かれ少なかれ、絶えず、死を意識していたのです。

そして、絶えず、死と闘っていたのです。この名作「悲劇」を通して、この苦しい時代を生き抜く勇気をもってもらい、「生きていこう」という助けになることを目指します。

また、野外劇を演劇の形式として改めて根付かせて行きたいと我々の劇団は考えています。これまでも、劇場という枠を超えて街を劇場とした活動を行なってきました。野外劇をより身近なものとし、その手法を確立させることが今後の演劇の未来を担うと考え上演します。演出 山田恵理香

あらすじ
南スペインのアンダルシア地方のとある村で、一組の男女が婚礼を交わした。母親と二人暮らしの花婿は誠実な青年、父親と二人暮らしの花嫁は優しく家庭的な娘。誰もが羨むような二人は、幸せな家庭を築くはずだった。しかし花嫁の目の前にかつての恋人・レオナルドが現れる。彼は花嫁との恋が破局した後に結婚し、妻子と姑との四人で暮らしている。思いもよらない人物の出現に激しく心が揺さぶられる花嫁。二人の間に忍び寄る不穏な闇は、やがて訪れるはずだった約束された幸せを切り裂き始める。そして運命の婚礼の日、花嫁はレオナルドと逃げ出した。花嫁が花婿を捨てて昔の恋人と駆け落ちしたことから起こる悲劇を、土着的かつ象徴的なトーンで描きあげた作品。 なぜいま悲劇が必要か?
劇団 GIGA では、2017 年よりガルシア・ロルカの悲劇三部作の上演に取り組んでいます。序章として、九州戯曲賞受賞作家である谷岡紗智の悲劇三部作の上演から始めました。「悲劇」と銘打った上演を行う上で、一般の方々には馴染みが少ないと考えて地元の作家や福岡で実際に起きた事件を題材にした悲劇作品から取り組みました。

過去作品ではそれぞれ「悲劇」を「かぞく」「おんな」「ふうふ」と読み替え、その作品ごとにテーマを設けました。どのような人生の悲劇的課題に焦点をあてて上演するかを明確にすることで、つい目をそむけがちな悲劇を、我々上演する側にも観客にも引き寄せ、より普遍的なものとしています。

「悲劇を観るには観客の体力が必要だ」と、演劇評論家の梁木靖弘さんが「イェルマ」の上演の際におっしゃっていました。演出家の山田は、「ロルカの悲劇にはそれでも明日を生きていこう」と感じさせる力強さがあると考えています。観客が自分たちより不幸なものを観ることで浄化作用としての「悲劇」が必要な時代もありました。しかし、ロルカの悲劇は最終的に残された人たちがたくましく力強く描か
れている、と捉えています。

そこで、その姿を通して「それでも生きていこう」というエネルギーへ転化できると考えて「ガルシア・ロルカ悲劇三部作上演プロジェクト」を行っています。いま、この苦しい時代だからこそ悲劇を糧に生き延びる必要があると考え悲劇作品の上演に取り組んでいます。

『血の婚礼』について
「血の婚礼」は三部作の中でもっとも「歌」の場面が多く、詩人としてのロルカの初期の戯曲作品です。歌や踊りを使ったエンターテイメント性の高い「悲劇」を上演したいと考えています。

今回のテーマは「悲劇」と書いて「ひみつ」と読み変えます。秘密を共有することは、仲良くなること、と言われるように、共同体が強い連帯感をもつために「ひみつ」は昔から私たちの日常や人生に存在しています。

この作品の悲劇は抑圧された社会がひみつをつくりそのひみつの蓋がふとした衝動で開いた時に起きる悲劇です。密という言葉は一昨年から非常に聞く言葉になりました。広い交流が難しくなり、見えない場所でのひみつが増えているように思います。

また、夫婦別姓やパートナー制度など日本社会における婚姻制度も見直しが行われている現代。 この秘密や機密そしてそれらは犠牲の精神の上になりたっているのだとしたら、いまこの時代だからこそこの「血の婚礼」を上演する意義を強く感じています。

野外移動劇について
当劇団では「街を劇場に!」をモットーに福岡市街地での上演活動を積極的に行ってきました。劇場へ行くことの敷居を下げる活動や、街の魅力を演劇を通して再発見してもらうこと、使われなくなった場所に今一度光をあてるような取り組みに力を入れています。

野外劇を行うことで街を舞台セット、背景として作品を楽しんでもらうことができると考えています。上演場所である舞鶴公園は、圧倒的な迫力で迫ってくる石垣など、魅力的なスポットが多数あり、ここでロルカの作品を上演し、この土地の魅力を再定義して、観客に示すことで、この街への愛着を深めて欲しいと願っています。

また、2022 年には、本公演から野外劇フェスティバルへの開催へ繋げていきたいと思っています。福岡で活動するアーティストたちが、本作に刺激され、劇場空間に留まらず、私たちを取り巻く社会や自然と調和し、時に対峙しながら、人間の根源的な部分に立ち返るような作品を創作し、それらを一度に体験出来る企画としたいと思います。 公演概要
ガルシア・ロルカ 悲劇三部作プロジェクト 第三章 野外移動劇「血の婚礼」
日時①:2021年10月16日(土)16:00 開演
日時②:2021年10月17日(日)16:00 開演
※公開ゲネプロ
2021年10月15日(金)16:00 開演
会場:舞鶴公園(福岡市中央区城内1)
※集合場所:舞鶴公園内 梅園

料金:一般 前売 3,000 円/当日 3,500 円、学生 前売 2,000 円/当日 2,500 円、公開ゲネプロ 2,000 円

<チケットお求め先>
空間再生事業 劇団GIGA mail@spacegiga.com/050-5319-9109
※お名前、ご連絡先、日時、券種、枚数をご連絡ください。
パスマーケット
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02ud9r4xspu11.html
お問い合わせ:空間再生事業 劇団 GIGA mail@spacegiga.com

<特記事項>
・新型コロナウイルス感染症対策にご協力ください。
・観劇中は、舞鶴公園内を歩いて移動します。植物も多い所ですので、肌の露出は少なく、スニーカーなど歩きなれた靴でご来場ください。
・上演時間は 2 時間程度。途中休憩あり。敷物などお持ちいただくと良いかもしれません。
・車椅子でご来場のお客様は、事前にご一報ください。
一部、ご覧いただけないシーンがあることが予想されます。

直前稽古を公開します。
詳細は HP、SNS をご確認ください。
Twitter、Facebook:@spacegiga
「#血の婚礼_GIGA」で検索!

クレジット
出演 五味伸之、猛者真澄、八尋香菜、いしだま(テクテクハニカム)、扇せんす、田崎ちょこ(名島表現塾)、ツダマサコ、峰尾かおり、宮原一枝(ハエちち)、レオ(舞処李)、真吉、下田絢香、山本泰輔、五島真澄(PUYEY)、藤井啓子

戯曲:ガルシア・ロルカ
構成・演出:山田恵理香
振付:真吉、山本泰輔
ドラマトゥルク:和田喜夫(劇団楽天団)
音楽:ほたか
舞台美術:津田三朗、池浦和彦
衣装デザイン:大野知英、服のよろず屋 よこしま屋
舞台監督:鶴野良平(㈱九州舞台)
音響:岩切秀樹(㈱九州舞台)
制作:王丸あすか
制作協力:アートマネージメントセンター福岡(AMCF)
主催:空間再生事業 劇団 GIGA
助成:芸術文化振興基金、
(公財)福岡市文化芸術振興財団「FFAC ステップアップ助成プログラム採択事業」
後援:福岡市、(公財)福岡市文化芸術振興財団

空間再生事業 劇団GIGA

この情報は2021年9月14日(火)時点の内容です。最新の情報は公式サイトなどにて確認をお願いします。

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