去年、生産されたコメの味などを審査する「食味ランキング」の結果が公表され、全国の53銘柄が最高の「特A」の評価を受けました。福岡県産では「元気つくし」が最上位の「特A」の評価を受けました。
コメの食味ランキングは、農産物などの品質や安全性を評価している日本穀物検定協会が毎年、全国で生産されたコメの味や香りなどを審査し、5段階で格付けしています。
去年、生産された全国154銘柄の格付けが3月4日に公表され、53銘柄が最上位の「特A」と評価されました。このうち福岡県産では、「元気つくし」が「特A」の評価を受けました。県産のコメとしては2年ぶりの最上位の評価となります。
元気つくしは、「暑さに強いコメ」というコンセプトで、平成20年に福岡県が独自に開発した品種のコメです。1粒1粒につやと粘りがあり、冷めても味わいが落ちないのが特徴だということです。
福岡県産のコメは、去年は日照不足や害虫のトビイロウンカの影響で平年を「100」とした作況指数が「80」の不良となり、生産者にとっては厳しい年となりましたが、「元気つくし」の特Aの評価は、うれしいニュースとなりました。
日本穀物検定協会の井出道雄会長は「各県の努力で特Aが数年前に比べて飛躍的に増え、その傾向は続いている。個々の銘柄について見ると特AとAの出入りが激しくなっていて最近の気候変動の影響も考えられる」と話していました。
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この情報は2021年3月5日(金)時点の内容です。最新の情報は公式サイトなどにて確認をお願いします。