活発な前線の影響で九州北部に再び発達した雨雲が流れ込み、福岡県では局地的に激しい雨が降っています。
6日の記録的な大雨で川の氾濫や土砂災害の危険性が極めて高い状態が続き、大雨の特別警報が出されている筑後南部のあわせて4つの市と町では、引き続き最大級の警戒が必要です。避難場所など安全な場所で過ごしてください。
気象庁によりますと、活発な前線の影響で福岡県では大気の状態が不安定になり、再び発達した雨雲が流れ込んでいます。
午前9時までの1時間に、添田町で41ミリ、福岡市早良区で33.5ミリの激しい雨を観測しました。
また、5日、午後2時の降り始めからの雨量は午前8時までで、大牟田市で497.5ミリ、久留米市の耳納山で432ミリ、などとなっています。
気象庁は、6日の記録的な大雨で土砂災害や浸水などによる重大な災害が発生している可能性が極めて高くなっているとして、福岡県の大牟田市、八女市、みやま市、広川町に大雨の特別警報を発表していて、最大級の警戒を呼びかけています。
引き続き避難場所など安全な場所で過ごしてください。ただ、状況が悪化するなどして避難場所までの移動が危険な場合には、近くの頑丈な建物や頑丈な建物の高い階で、崖や斜面と反対側の部屋に移動するなど、少しでも命が助かる可能性が高い行動を取るようにしてください。
これまでの雨で土砂災害の危険性が非常に高まり福岡県では「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。
前線は今後も停滞し活発な状態が続く見込みで、福岡県では8日明け方にかけて局地的に雷を伴って非常に激しい雨が降るおそれがあります。
8日にかけての1時間の雨量はいずれも多いところで筑豊地方、筑後地方、福岡地方、北九州地方で60ミリと予想されています。
また、8日朝までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで筑豊地方、筑後地方、福岡地方、北九州地方で200ミリと予想されています。
地盤が緩み、川の堤防が傷んだ場所では災害の危険性が非常に高くなっていて、気象庁は土砂災害や川の氾濫に厳重に警戒するとともに、低い土地の浸水に警戒するよう呼びかけています。
▶ NHKNEWSWEB
この情報は2020年7月7日(火)時点の内容です。最新の情報は公式サイトなどにて確認をお願いします。