JAL(日本航空)では、2019年6月11日にエアバス社の最新鋭機A350-900型機の初号機(機番:JA01XJ)を、エアバス社トゥールーズ工場(フランス)にて受領。 9月1日の東京(羽田)=福岡線への運航を皮切りに、今後導入機数を拡大してゆくと発表しました。
A350は、最新の設計と新開発のエンジンによって、大型の収納スペースを有しながらも開放的で、静寂かつ快適な機内空間を実現した機体です。
ファーストクラス・クラスJ・普通席の全てのクラスで快適性を追求した新しい座席が開発され、全席に個人用画面・電源を装備するなど、機能面が充実しています。
また、導入にあたり、日本の伝統美をテーマにした統一感のあるインテリアデザインに一新されているのも特徴のひとつです。。
各座席の個人用画面では、話題のハリウッド映画など多様なコンテンツを楽しむことができ、さらに、A350ならではのライブカメラ映像で機外の景色も楽しむことができます。
機材概要
※繁忙期における多くの利用に応えるため、座席数の変更を短期間で実施可能な仕様となっています。
機内インテリアについて
世界に通じる日本の美意識とJALブランドを表現すべく、英国tangerine社の監修のもと、随所に日本の伝統美を浸みこませるよう、一貫したポリシーに基づいてデザインしたインテリアによって、上質な客室を実現。
飛行機の玄関ともいえる前方入口部にはJALの象徴である鶴丸ロゴをあしらい、これから始まる旅のスタートを印象付けます。
ファーストクラスは、黒を基調とした配色に加え、前方にしつらえた壁面の造形により、12席だけの特別な空間を演出。
続くクラスJ・普通席では、JALのコーポレートカラーである赤を大胆に使用しつつ、着席時には落ち着きとフレッシュさを感じることができるインテリアとなっています。
また、化粧室もリラックスして利用できる空間となっており、これらのインテリアを、LED照明が彩る各種のシーンが照らし出し、A350ならではの空間を創り出しています。
新座席について
すべてのクラスにおいて、各種の機能を盛り込み、新たに開発された座席が導入されます。
ファーストクラス
シートピッチ 約135cm(53インチ)/座席幅(肘掛け間)約51cm/個人用画面サイズ 15.6インチ
ジャムコ社(日本)とともに共同開発され、柔らかなクッションがもたらすソファのような座り心地を実現。大型のシェルとセンターディバイダーにより、個室のような佇まいをもつプライベート空間が創り出されています。
座席操作が電動となり、簡単に最適なポジションに調節可能なほか、振動式のマッサージ機能が加わり、さらなるくつろぎのひとときが提供されます。
国内線最大級の15.6インチモニターにより、各種エンターテイメントを楽しむことができ、PC電源及びUSB電源もコンソール内に備え、各種デバイスの充電ニーズに応える仕様となっています。
高い質感のカクテルトレイやシェルなど、ファーストクラスとしての品質にこだわりぬいた内容です。
クラスJ
シートピッチ 約97cm(38インチ)/座席幅(肘掛け間)約48cm/個人用画面サイズ 11.6インチ
レカロ社(ドイツ)製の新開発座席には、位置・角度の調整量が拡大した新機構のレッグレストが備わり、より多くの利用者の脚部にフィットし、サポートします。
モニター下部の小物入れやポケットに加え、肘掛け下にも収納スペースを備え、収納を充実。
テーブルを出さずとも飲み物を楽しめる大型のカクテルトレイや、手元を明るく照らす個別の読書灯も設置。PC電源を中央肘掛け下に、USB電源をモニターに備え、各種の充電ニーズをサポート。
普通席
シートピッチ 約79cm(31インチ)/座席幅(肘掛け間)約44~41cm/個人用画面サイズ 10.0インチ
レカロ社(ドイツ)製の座席を採用。可動域が上下に大きく、細かなポジション調節が可能なヘッドレストを備え、頭部をやさしく、確実にホールドします。
前席の上部と使いやすい位置にPC電源を装備し、USB電源とあわせて各種の充電ニーズをサポート。※最前列席のPC電源は自席の下に配置となります。
カップホルダー、小物入れネット、ジャケットフックなど多彩な収納スペースを用意し、手回り品を分類してすっきりと収納できます。
個人用画面エンターテイメントサービスについて
パナソニック アビオニクスコーポレーション(米国)製の最新型個人用画面エンターテインメントシステムを使用し、これまで国内線ビデオプログラムにて提供されていたコンテンツに加え、毎月、話題の映画(9月はディズニー®映画「アラジン」「X-MEN: ダーク・フェニックス」を予定)を楽しむことができます。
また、国内線での飛行時間を考慮し、プログラムを中断しても、次回搭乗時に簡単に再開可能な機能も用意されています。
ほかにも、電子書籍48タイトル、オーディオ28チャンネルを用意、リアルタイムで視聴可能なライブTVやテキストニュースを楽しむことができます。
さらに、機外カメラも装備し、搭乗機の機外の風景(2視点:機体上方及び機体前方)を見ることができるほか、フライトマップも個人用画面にてチェックすることができます。
機内インターネットサービスについて
同機でも「JAL Wi-Fiサービス」を無料にて継続。パナソニック アビオニクスコーポレーション(米国)が提供する機内インターネットサービスを使用し、快適な環境でインターネット網へ接続可能です。
なお、機内インターネットサービスは、地上走行開始時からゲート到着時まで、より長い時間利用できるようになります。
A350就航に向けては、最新の情報をチェック可能な特設WEBサイトが設置されています。下記のリンク先からどうぞ。
▶ A350特設WEBサイト|日本航空