2019年6月8日(土)~7月15日(月・祝)10時~20時、三菱地所アルティアム(福岡市中央区天神1-7-11 イムズ8F)にて「ロボット」という言葉を生み出した、チェコのチャペック兄弟の幅広い創作を大公開!
今から100年前のチェコで、カレル・チャペック(1890-1938)は、技術の革新的発展により変わりゆく世の中に対して、鋭い洞察に満ちた戯曲『R.U.R.』(1920)を書き、「ロボット」という言葉を世に出しました。
カレル・チャペックは、新聞記事、戯曲、批評、旅行記などを執筆する一方で、画家である兄ヨゼフ・チャペック(1887-1945)とともに、日本でもロングセラーとなっている『長い長いお医者さんの話』(1932)や『ふしぎ猫プドレンカ』(1929)などの優れた童話作品も数多く残しています。
本展は、「ロボット」という言葉の誕生100年を記念して、チャペック兄弟による幅広い創作活動の中から、絵本・ブックデザイン・舞台に関する創作を展示いたします。
カレル・チャペック記念館、チェコ国立文学館、チェコ国立博物館などの協力によって、日本でもファンの多いヨゼフの絵本原画や装丁本に加え、カレルによる『ダーシェンカ、あるいは子犬の生活』(1933)の写真やデッサン、そしてこれまで日本でほとんど紹介される機会のなかった『R.U.R.』の舞台美術のパネル展示などにより、チャペック兄弟の色褪せない魅力的な作品世界をご紹介いたします。
関連イベント
チャペック兄弟の絵本・ブックデザイン・舞台
オープニングイベント 講演「チャペック兄弟の創作とその時代」
中東欧の文学や美術を専門とし、チェコに関する著作や翻訳を多数手がけている阿部賢一氏が、チャペック兄弟の仕事と魅力をわかりやすくお伝えします。
日時:6月8日(土)14時45分開場、15時開演(90分程度)
会場:デジタルハリウッドSTUDIO福岡(イムズ 11F)
話し手:阿部賢一(東京大学 准教授)
参加料:700円(展覧会チケット付)
定員:50名(自由席・先着順)
申込:要電話予約
三菱地所アルティアム092-733-2050
チャペック兄弟の絵本・ブックデザイン・舞台
アニメーション上映会
ヨゼフ・チャペックの挿絵をもとに作家没後に作られたアニメーションなどを上映します。
日時:6月22日(土曜日)14時~
6月30日(日曜日)14時~
7月12日(金曜日)18時~
※上映時間:約40分
・『二人の少年と一匹の犬が走り回るのを見てごらん』1925年/7分
監督:ヘルミーナ・ティールロヴァー、カレル・ドダル
・『子どもたち』1935年/6分
製作:カレル・ミュラー
・『犬のおとぎ話』1959年/15分
監督:エドゥアルド・ホフマン
原作:ヨゼフ・チャペック
・『失敗作のニワトリ』1963年/13分
原作:ミロシュ・マツォウレク
脚本・監督:イジー・ブルデチュカ
会場:三菱地所アルティアム内(イムズ 8F)
※参加無料・予約不要(要展覧会チケット)
配給:チェコ国立フィルム・アーカイブ